今年こそやせたい人に教える苦しまないやせ方 極端な食事制限や激しい運動より楽に走ろう
オーバーウエイトの人、運動習慣のない人には、まず“長く走れる体づくり”をおすすめしています。その最適な方法が、ウォーキングです。
「ウォーキングなんて、お年寄りのすることでしょ。格好悪い」と思う人もいるでしょう。実はエリートランナーと呼ばれるマラソンの選手たちも、本格的に走り始める前やケガからの復帰直後は、基礎的な筋力・体力づくりのためにウォーキングから始めます。
また、一般の方にとっては通勤や通学、休日の移動手段に組み込む、いつもより遠くまで散策するなど、日常生活に取り入れやすいのが大きな魅力。これだけでも、毎日の積み重ねでカロリー消費量は跳ね上がります。2週間も続ければ体重に変化があらわれる人もいるでしょう。
しかも速く歩けば歩くほど、エネルギー消費量が増えます。きびきびとした動作のウォーキングを続ければ、体脂肪が確実に燃焼されていく。その結果、体重が減り、いつの間にか走りやすい体形も手に入る、というわけです。オーバーウエイトの人は、まずは“きびきびウォーキング”から始めてみましょう。
だらだらゆっくり歩くのでは、効果はあまり期待できません。ポイントは、軽く息が上がる程度のスピードできびきびと歩くこと。意識して徐々に歩幅を広げていくとうまくいきます。歩幅が広がると、お尻や太ももにある大きな筋肉も自然と使われます。すると呼吸が深くなり、肺はたくさんの酸素を取り込んで、多量の血液が心臓から下半身に送られるように。いつの間にか心肺機能が鍛えられますし、下半身の筋力だけでなく持久力のアップにも非常に有効です。
「筋力や持久力がつくと何かいいことあるの? 私はやせたいんだけど」
と思う人もいるでしょうが、この2つを侮ってはいけません。筋力や持久力がつけば、まず疲れにくくなります。すると何をするのも億劫だった人すら知らず知らず活動的になり、日常生活でもマメに体を動かすように。その結果、1日の消費カロリーもいつの間にか増えるので、体がどんどん引き締まっていくのです。
ゆっくり長く走る、が最もやせやすい
体重のある人が最も心配なひざまわりを手っ取り早く強化するなら、階段を使うことの習慣づけがおすすめです。階段の上り下りをすると、走るときと同じように片足で全身を支える瞬間がありますが、ひざ関節にかかる負荷は体重の1.3~1.6倍と半減。過度の負荷をかけず、確実にひざ関節を守るための筋力を強化できます。そしてウォーキング以上に脚力と心肺機能が鍛えられるのです。
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