アマゾン創業者が失敗し続けている最大理由

「50代でもサードドアは開く」沖縄起業家対談

村田:なるほど。ただ沖縄では、まだ起業して上場したという先輩が大勢いるわけではない状況で、どのようにメンターを探すかも課題です。バナヤンさんが、エリオット・ビズノーというメンターを捕まえる場面には学ぶところが多かったですね。あれはバナヤンさんの行動が呼び寄せたのか、それとも運なのか、ご自身はどうお考えですか?

バナヤン:両方ですね。実際に行動を起こすことも、運も、両方必要で切り離せません。宝くじだって、買わないと当たりませんよね。起業するにもメンターを得るにも何度も何度も挑戦するということ、そして最終的には結果がついてくるということを信じることだと思います。

棚原:日本には、諦めずに努力し続ければいつか成功する、という考えがありますが、バナヤンさんもそう思われますか?

バナヤン:理論的にはイエスですが、現実にはノーかもしれません。例えば、もしこの会場の壁を通り抜けようとして、何度も何度も壁にぶち当たってみても、無理なものは無理ですよね。何度も挑戦することだけが唯一のルールではないということです。ぶち当たって、これは無理だと学び、ほかの方法で挑戦しようと考えること、そこが重要ではないでしょうか。

沖縄だから大変なこと、沖縄だからできること

バナヤン:ところでみなさんは、沖縄でビジネスを始めるにあたり、なにがいちばん大変だと感じていらっしゃいますか?

村田薫(むらた かおる)/株式会社EC-GAIN代表取締役。2005年に国内ECモール最大手の楽天株式会社に新卒入社後、楽天市場にてECコンサルタントとして楽天SHOP OF THE YEARの店舗様などを多数担当&排出。入社3年目には年間で3度の社長賞を受賞。楽天大学の講師も務める。 2008年に独立後、2012年に沖縄に移住し、現在は沖縄県を中心に地域密着のコンサルティングを展開。無料で・誰でも・簡単に自分だけのセレクトショップが作れる”temite"を展開中(撮影:Hoi Shan Wu)

村田:沖縄はそもそも圧倒的に人が少ないということですね。ビジネス、スタートアップ、ITテクノロジーという領域にいる人口が少なくて、島の中の人間でなにかをやろうとすると視界が狭くなる。僕だけでなくチームメンバーに対してもどう視野を広げてもらうかに課題を感じます。

棚原:私の場合は、沖縄のお客さんのコミュニティーが小さくて、そこを突破していくことに大変さを感じています。東京は大きなステークホルダーがいて、そこを押さえればなんとかなるのですが、沖縄をはじめ地方はそうはいきません。

池見:大変さはあると思いますが、お二人はいまはとくに何にチャレンジされていますか?

村田:僕はECという領域ですから、アマゾンや楽天のような巨大な敵がいます。一極集中型の業界構造になっているので、そこで勝てない中小企業さんたちがどうやればECをずっと続けられるのかという、まだ存在しないマーケットを作るという作業が1番のチャレンジですね。

次ページ沖縄だからこその地理的メリット
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 賃金・生涯給料ランキング
  • 最新の週刊東洋経済
  • 実践!伝わる英語トレーニング
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT