「本末転倒な選考」がまかり通る時代は終わった データで判定、「就活テクニック」も無意味に

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・面接時、わざと難しい言葉を並べ立て、わからないだろうと思うことを話した後、「わかりましたか?」と聞いたときに、「はい」とただ答える学生はNG → (わからないことをわからないと言える姿勢を持っているかを見ているとのこと)
・接客もしくは対人アルバイトの経験がない学生はNG → (多様な人とのコミュニケーションを通じ、お金を稼ぐ経験値を見ているとのこと)
・団体競技での部活経験がない学生はNG → (個人ではなく、組織・チームで成果に向かう中で役割を担い、組織・チームで行動する経験値を見ているとのこと)
・ネクタイが曲がっている、シャツに皺がある学生はNG → (人に見られているという意識の高さを見ているとのこと)
・遅刻が少しでもあった学生は、何があっても絶対NG → (決められた約束を、どれだけ守れる人間かを見ているとのこと)
・あいさつをしない学生はもちろん、あいさつの声が小さい学生もNG → (自分自身の存在をアピールする力を見ているとのこと)
・面接の途中、学生の話が少し長いかなと思ったとき、あえてつまらなそうな表情や時計を見るなどしたときに、早めに話を切り上げるなどの変化なく、そのまま話を続ける学生はNG → (相手の心の機微をつかめる人材かどうかを見ているとのこと)

見極めポイントを研究するのは無意味

見極めポイントは、選考している人の数だけ無限にありますが、これを聞いてどう思うでしょうか。

学生の皆さんは、このように多くの見極めるポイントがあるのなら、その見極めポイントをできるだけ調べて、そこを外さないよう対策しようと思いますか?

どうしても、どうやっても入社したいという企業があれば、その企業においての見極めポイントを研究して対策することを否定はしません。しかし、その入社したい企業の正しい見極めポイントの情報が得られるかどうかは不明ですし、もし情報が得られたとして、現実的に、すべての見極めポイントをクリアしていくことは、かなり難しいでしょう。

つまり、企業の選考において、自分の努力では及ばない、自分ではよくわからない理由で選考NGになることは当たり前のようにあるということです。だから、選考不合格が重なっても、自分に自信をなくさないでほしいのです。

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