女子大生起業家が学んできたSNSとの距離感 「ファン」と「フォロワー」の決定的な違い
ではファンとはなんでしょう?
自分が過去に「この人(モノ)のファンだな」と感じたものを思い返すと、「自分に利益がなくても好きだな」と思えた人(モノ)が浮かびます。きっと「自分に利益がなくとも、好き」がファンではないかと思うのです。もちろん、ファンになった対象からは、笑顔とかいろいろ形のないものを受け取れはしますが、それがなかったとしても支えたい、応援したいのがファンである気がしています。
こういったことを踏まえ、ではどのようにしたらフォロワーではなくファンが増えるのかを考えてみましょう。
そのためには、まずは先ほども書いた「便利とファンは違う」ということをつねに心に留めておくといいかもしれません。便利系アカウントは、より便利なアカウントが出てきた瞬間にリプレイスされてしまいますから。
“ぶれない軸”を求められるのがインターネットの世界
リアルでいえば「なんとなく都合がいい人」みたいなことになりかねないので、あまり人のためだけに生きるのはやめて、まずは自分の人生を生きて、そのうえでほかの人にも共有したらよさそうなことがあった際に共有する、くらいの気持ちでいいのではないでしょうか?
もちろん、狙うポジショニングによりますが、もし意思をもってアカウントを差別化していきたいのであれば、批判を怖がらずに、まずは自分の思想をしっかりと言語化してみるのが大事かもしれません。
そして、これはつねに言っていることですが「ハヤカワ五味だったらどうかな?」というように、一歩引いて自分のことを客観視し、自分という発信者が行ったらダサいなと感じることをしっかりと決めておくといい気がします。
SNSの発信時に限らず、条件のとてもいい仕事が降ってきたときなどは、誰しも判断力が鈍るもの。そういった際でも、自分がやる意味があるかどうかをジャッジするための判断基準をつくっておくといいかなと思っています。
これは思想の話にもつながりますが、現代はさまざまなSNSやメディアを通して、多面的に一人の人間を見られる時代です。ですから、軸になる価値観や思想を統一しておいたほうが、見ている側も理解しやすく応援しやすいかと思います。
現代はインターネット以前と比べて、あらゆるモノ・コトとの距離や時間が圧倒的に縮まったといえるでしょう。結果、よい面ももちろんありますが、悪い面も浮き彫りになってきました。
インターネットのおかげですべての人に平等に情報が行き渡るかと思いきや、これまで以上に情報格差が広がり「調べることができる人」が力を持ち始めているような気もしています。だからこそ、事業者側もユーザー側もあえて(面倒ではあるけれど)能動的に情報を選ぶようにしたいですし、私のやる事業でも大切にしています。
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