女子大生起業家が学んできたSNSとの距離感 「ファン」と「フォロワー」の決定的な違い
Twitterでの反響が背中を押してくれた
インターネットの登場により、その以前と以後では世界が大きく変わったのだと思います。私は1995(平成7)年生まれで、物心がついたときからインターネットがある世代。臆測の域を出ませんが、インターネットが登場したことによって多くの人が多種多様な情報に、気軽に触れることが可能になりました。
実際に私が立ち上げたビジネスは、インターネットの時代だからこそ実現できたものだと思っています。そこに至るまでの経緯は、著書『私だけの選択をする22のルール』にもつづりました。
現在、私は課題解決型アパレルブランドである株式会社ウツワを経営していますが、その発端は、私自身が解決したかった「胸が小さい人も、ナチュラルな着け心地でそのままの自分のボディラインを愛し、自分を大切にしたいと思えるランジェリーブランドがあるといい」という思いからでした。
けれど当時、この構想に対する周囲の意見は「市場がニッチすぎてお金にならない」「やる価値がない」など否定的なものばかりでした。コンセプトの時点でそのようにさんざん批判され、いささか自信がなくなってしまった私は、まずはSNSで反応を見ることにしたのです。
ひとまずTwitterで「Aカップ向けのブラがない」とつぶやいてみました。そうしたところ、予想以上の反響があったので、次は試しにサンプルを1つ手づくりして写真をアップしたのです。すると、最初に投稿したときよりも大きな反響が! 結果として1万リツイート以上拡散され、よくも悪くも話題になりました。
最初は「とりあえずつぶやいてみるか」という気持ちで投稿しましたが、その日のうちに「早く販売してください」というリクエストの嵐。慌ててECサイトをオープンさせ、予約受け付けをしました。これが、2014年7月のことです。
このときTwitterで、顔の見えない方々からの意見も聞くことができたからこそ、自分の信念を曲げずにビジネスを始めることができたというわけです。
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