前回は中国の食にまつわる話で好評を博した(「中国人は、なぜ食い散らかすのか」はこちら)が、今回から数回は、中国ビジネスの重要な構成要素である「宴会関連の話」について触れていきたい。
宴会マネジメントが上手なら、社長にだってなれる
日本人の間でも、宴会の仕切りなどを任せると、「仕事のできる・できない」人が瞬時にわかるというのは、誰しも納得のいくところだろう。ただ、日本人にとっての宴会とは、社内でも社外でも、単なる「儀礼」にすぎないと思う人も多いようだ。だが、中国人と一緒に宴会を囲む場合は、心してかかるべきだ。
まず、相手がどのような注文をするのかで、ビジネスマンとしての「軽重を問われる」と知るべきだ。中国人にとっては宴会の内容いかんで、双方がどの程度に尊重されているのかを理解する「物差し」になるからだ。中国では形式ばった宴会もあるし、付き合いの長い仲間うちの宴会も当然ある。そのときの交渉内容や相手のメンバーなどによってもまちまちだが、中国人と一緒に宴会の席を囲む場合にはビジネスの距離感を理解したうえで、臨まなければならない。
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