「外国人のホームステイ」で失敗する家庭の特徴 母は倒れ、祖母はイライラ…

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「あんなに満員の電車に乗って疲れないの?」「学校にはどうして同じようなランドセルを背負うの?」「神社の前にある門(鳥居)はなに?」「(アメリカと違って)トイレに誰も入っていないのに、どうして戸を閉めるの?」「日本語の3種類の文字(ひらがな、カタカナ、漢字)は、どうやって覚えて使うの?」「町がきれいなのはなぜ?」――。

日本人でもなかなかすぐに答えられないような質問が出た場合は、インターネットや教科書などを使って一緒に調べるといいでしょう。絶好のコミュニケーションのチャンスです。日本文化を調べながら、相手の文化も教えてもらうのです。

英語圏以外の外国人も増えている

日本に来日する人は必ずしも英語のネイティブスピーカーとは限りません。実際に70%がアジア圏からの訪日者です。こうした中には、英語を話さない人も多くいます。英語でなければコミュニケーションできないのではなく、言葉を教え合ったり、やさしい日本語で話しかけたり、さまざまな方法でコミュニケーションして交流したいものです。

英語圏以外からの来日者を受け入れてみると、今まで知らなかった新しい文化に出会うことでしょう。また英語以外の言語に出会うことによって、母語である日本語や、学んでいる英語について相対化して気づくことも多いものです。ですから言語の学びにも大きな効果があります。また、それぞれの文化や言語に優劣はないことや、文化の多様性を知ることもグローバル化の時代には重要です。

人を介して異文化に出会うことができるのが、ホームステイの受け入れの魅力ともいえます。子どもが1人で新しい異質なものに出会うのは勇気がいりますが、家族と一緒に体験できれば安心でしょう。何よりも大人の態度を見て子どもは学びますから、保護者といっしょに経験できるホームステイの受け入れは絶好のチャンスとなります。

相手の文化を尊重し、理解することによって、相互理解は生まれ、ひいては平和をもたらします。このような外国人を受け入れる体験は子どもの将来の大きな礎となることでしょう。ぜひご家族で体験してみてください。

木原 竜平 ラボ教育センター 教育事業局長

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きはら りゅうへい / Ryuhei Kihara

1987年、筑波大学卒業、ラボ教育センター入社。東京、名古屋、大阪にて営業、指導者研修を担当。2002年より東京本社にて、外国語習得、言語発達、異文化理解教育について専門家を交えての研究に携わる。日本発達心理学会会員。日本子育て学会会員。ラボ・パーティは1966年「ことばがこどもの未来をつくる」をスローガンに発足し、2016年に50周年を迎えた子ども英語教育のパイオニア的存在。
 

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