トヨタ「新型ヤリス」のデザインは何が売りか

躍動感あふれる姿形を個性として取り入れた

もうひとつ、ヤリスの立ち位置について聞かれたのは、スターレットからの流れを受け継ぐ車種という言葉だった。

トヨタのこのクラスは1961年発表のパプリカを起源としており、当初はパプリカのクーペ版として生まれたスターレットが1978年にハッチバックに生まれ変わって以来、ヴィッツにバトンタッチするまでトヨタ最小の乗用車であり続けてきた。当初から走りのイメージをアピールしていたこともスターレットの個性で、新型ヤリスはこの性格も引き継いだようだ。

TNGAプラットフォーム第4弾であるコンパクトカー用GA-Bプラットフォームを初採用し、WRCでのノウハウも注入して、ドイツのニュルブルクリンク北コースをはじめ欧州での走り込みを重ねたというプロセスは、スターレットの走りの遺伝子を受け継ぐという考えによるものだろう。

初代ヴィッツの凝縮感を取り戻した

エクステリアデザインについては、コンパクトな正統派ハッチバックという伝統を守ることを大事にしたとのことで、3940mmの全長は現行ヴィッツより5mmだけではあるが短くなっており、全幅は5ナンバー枠内の1695mmにとどめた。

ヤリスのリアビュー(筆者撮影)

一方ホイールベースはヴィッツより40mm長くなっており、4隅に置かれたタイヤと小ぶりなキャビンの組み合わせは、初代ヴィッツが備えていた凝縮感を取り戻した感じがした。

前後のフェンダーは写真では大きく張り出しているように見えるが、間近で観察するとキャラクターラインでそう見せていることがわかる。ちなみに欧州仕様は幅を広げてほしいという声に応え、独自のフェンダーを与えている。つまりスズキ「スイフト」同様、日本仕様と欧州仕様で全幅が異なる。

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