ベルギーで「日本食人気」がじわり期待できる訳 サッカーのシント=トロイデンVVが一役買う

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ジャパンデー主催のシント=トロイデンVVは、チームを強豪クラブにして世界で戦える日本人選手の強化を目指す一方で、日本の伝統的なヒト・モノ・コトを欧州に進出させるための事業も行っている。

「シント=トロイデンVVさんはサッカーを通じて日本食や日本の文化を世界に発信していきたいということで、(農林水産省も)同じビジョンを描きPRしていくことで大きな成果を得られると考えています」(蒔苗氏)

シント=トロイデンVVは、日本産食材をベルギーで普及させていくことを目的に、2019年7⽉からJETRO公認の「日本産食材サポーター店」制度を認定する団体となった。

日本産食材サポーター店制度認定団体にシント=トロイデンVVは認定されている(写真:©︎STVV)

この「日本産食材サポーター店」とは、農林水産省が作成したガイドラインに基づいて認定された、海外で日本産食材を積極的に使用してPRする飲食店と小売店となる。

蒔苗氏が「サポーター店に日本食や食材をどんどん発信していただいて、さらにブームとなるようにしていきたい」と話すように、世界各地のサポーター店が日本食拡大のために果たす役割は大きい。

JETROの前田篤穂氏(ブリュッセル事務所次長)は、「サポーター店制度は約3年半前に始まりました。今では50以上の国や地域に4500店もあり、年々増加しています」と言う。各サポーター店が持つ多様なネットワークを通じて、「日本産食材の海外の需要や販路を拡大していく」ために、JETROはサポーター店と連携を図りながら日本産食材の輸出促進に励んでいる。

認定団体でもあるシント=トロイデンVVは、ベルギー国内にある⽇本産⾷材を積極的に活⽤するサポーター店の事業支援も行う。

ジャパンデーは試合観戦客で大盛況に

日本人選手が多く活躍するシント=トロイデンVVは、ジャパンデーの中で、日本食材を積極的に活用・PRする15企業を「日本産食材サポーター店」として表彰した。そして、当日の試合観戦者に対してアピールした。出展企業は以下の通りだ。

【ジャパンデーの出展企業】
・JA全農インターナショナル(和⽜、⽇本産⽶)
・旭酒造(⽇本酒)
・京屋酒造(ジャパニーズクラフトジン、⽇本産焼酎)
・ゴーゴーカレーグループ(レトルトカレー)
・湖池屋(製菓)
・ベルギーヤクルト販売(飲料)
・キユーピー(調味料)
・千葉県農林水産部(製菓、加工食品)
・ヤマダイ(即席麺)
・あいや(茶類)
・KOKU RAMEN(ラーメン)
・RIO BREWING & CO. (アルコール飲料)
・Far Yeast Brewing (アルコール飲料)

ホームゲーム開始の2時間前に開催されたイベントでは多くの試合観戦者がジャパンデー会場に訪れ、各ブースに長蛇の列ができていた。和牛丼・ラーメン・カレーライスなどをおいしそうに食べながらお酒を酌み交わしていた。

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