日本人の消費変える「定額制」の知られざる進化

デジタル系だけでなくアナログの世界でも

その後、サブスク方式はさまざまな分野で一気に浸透することになるのだが、最も知られているのは、やはりクラウドを使った動画配信サービスや音楽配信サービスだ。電子書籍の読み放題サービスも今や定着しつつあり、PlayStationなどのゲームソフトの購入もサブスク方式が主流になりつつある。ちなみに、定番のビジネスツール「Office2016」も、現在では月額契約、年額契約、そして永続ライセンスの3つを並行して販売している。

動画配信では、NetflixやHuluといったところが有名だが、2015年あたりから注目されてきたNetflixは、月額800円(ベーシックプラン、税別)で受賞歴のある動画などをストリーミングで、PCやスマホ、タブレット、機材は必要だがテレビなど、デバイスを選ばずに映画やドラマを楽しむことができる。ケーブルテレビなどにある長期契約やオプションなどの追加料金もない。

Netflix以外にも、Amazonプライムビデオ、Hulu、dTVなど数多くある。いずれも月額500円台から高くても1000円台で、動画見放題のサービスを提供している。

音楽配信も、今やサブスク方式が主流になりつつある。CDを買って音楽を楽しむ時代は今や昔のものになりつつある。ストリーミングで品質の高い音楽をいつでも自由に楽しむことができる時代になった。例えば、「YouTube Music」は月額980円(税込)で、高品質の音楽を24時間楽しむことができる。新しいアルバムもすぐにサービスが提供され、さまざまな形でユーザーの趣味に合った音楽を提案してくれる。

Amazonのプライム会員になっている人は、年間4900円(税込)または月額500円(税込)で送料無料のプライム会員サービスを利用できるが、追加料金なしで動画見放題のプライムビデオも使える。加えて200万曲以上の音楽配信も聴き放題。送料無料プラス動画、音楽配信サービス付きというわけだ。

アナログ系サブスクリプションの具体例

こうした「デジタル系サブスクリプション」は、今やサブスクバブルとも呼ばれるほどの活況ぶりだが、今やそれが派生してラーメン食べ放題、コーヒー飲み放題といった飲食系や家電製品などにも拡大。モノやサービスの定額課金を導入する企業が急増している。 いわゆる「アナログ系サブスクリプション」だ。いくつか具体例を紹介すると、そこには新しい消費動向が見えてくる。

<ファッション系サブスクリプション>
●MECHAKARI(月額5800円~、税別、以下同)……いつでも新品の服を返済期限なしに借りることができる。 ネットで選択してレンタルした新品の服は、使用後そのまま割引価格で買い取りも可能。 使用済みの服はクリーニングなしでそのまま返却。返却手数料380円。月額39円で3カ月間無料お試し可能。注文して3日程度で洋服が届き、レンタル回数は無制限に可能だ。
●Laxus(月額6800円)……ヴィトンやエルメス、グッチといった高級ブランドバッグの月額レンタルサービス。57のブランド、3万個の中からバッグを個数無制限でレンタルできる。40日間無料のお試し期間あり。

<カー系サブスクリプション>
●NOREL(月額3万9800円~)……車のサブスクの先駆けとして2016年にスタート。新車、中古車を問わず月額料金でレンタルすることができる。BMWなどの新車が月額7万9800円、 最短90日で乗り換え可能な通常プランで5万9800円。2年間契約の場合は月額3万9800円。車検や税金の心配をせずに使用することが可能。
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