男女・年齢で大きく変わる「夫婦関係」の満足度 「結婚」はスタート時こそが最も重要!?

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生活をしながら徐々にすり合わせることもあると思うが、早い段階から「相互のすり合わせ」を行うことで「柔軟な調整」ができるのだろう。夫婦のカタチが固定化したタイミングで「こんなはずではなかった」と気づくより、夫婦のカタチがまだ決まっていないタイミングで、相互にすり合わせ、調整をする。このことが長期的に良好な夫婦関係の維持につながるのではないだろうか。

また、自分の信頼できる人たちと配偶者の結び付きが強くなることで、簡単には夫婦関係を解消するという発想にはなりにくく、ある種の「覚悟」が生まれるのかもしれない。

結婚式実施の有無は?

さらに離婚経験者と離婚をしていない夫婦を比較すると「結婚式や披露宴の実施有無」にも違いがあった。離婚をしていない夫婦は、披露宴を実施している割合が18.2ポイント高い。

披露宴やウエディングパーティーは、長い準備期間の中で、相互に調整しながら多くのことを意思決定する。そしてある程度の金額を使い、相互の家族が親しくなり、友人たちを知ってもらうタイミングでもある。このような離婚に与える影響が強い要素を、結婚のスタート時に、パッケージとして体験できるからではないだろうか。

もちろん、結婚式を実施したからすべてが離婚しないということでもなく、実施していないから離婚するということでもないが、お互いの価値観や金銭感覚を確認でき、相互の親や友人が交流できる機会をつくることで、「相互に上手な調整機会」と「覚悟」を持つということにつながってくるのだろう。

今後、時代の変化とともに夫婦の在り方はさらに変化していくだろう。しかし本質的に誰かとの関わりは社会生活の中で不可欠であり、その中で、最小で身近な関わりが家族や夫婦である。もし「誰かと生きる選択」をするのであれば、自分なりのカタチを見つけていくことはより重要になっていき、夫婦の関係の質を高めることはより大きな意味をもつかもしれない。

リクルートブライダル総研
Recruit Bridal Souken

結婚情報誌サービス『ゼクシィ』を企画運営する株式会社リクルートマーケティングパートナーズにおける調査・研究機関。恋愛・婚活・結婚・結婚式・家庭生活に関する調査・研究、未来への提言を通じて、マーケットの発展に貢献することを目的として活動している。

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