MBA講師が教える「騙されやすい」数字の罠

「ランキング」「平均値」は信用できないのか?

では身長と所得は何が違うかと言うと、その分布です。

身長は、同じ民族の同性であれば、おおむね釣鐘状の正規分布をします。

図2:正規分布

ここでは平均値は、文字どおりその集団の特性を表す「代表値」としてふさわしく、最も度数(サンプル数)の多い数字となります。

中間の数字=中央値が、平均値というわけではない

ただ、そのような分布はむしろ少数派なのです。例えば所得や資産額などは、1人の人間が、平均値の数千倍、数万倍の数字となることも少なくありません。そのため、順位で中間の数字=中央値が、平均値とかなりずれてしまうことも珍しくないのです。

図3:平均所得金額(2016年)(厚生労働省資料)

平均という言葉は、「人並み」「それが普通」という語感を漂わせます。それがしばしば人を焦らすことにつながります。例えばセールスマンに、「あなたの年収は平均以下なので、○○をしないと駄目ですよ」などとあおられることもあるかもしれません。しかし、実は順位でいえば上位50%のほうに入っており、それほど焦る必要はないということもよくあるのです。

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