婚活男性同士が出くわし、「え、まだ婚活しているの?」なんてお互いに言い合って意気投合。先輩、後輩関係までできてしまい、2人、3人集まって男子会をする。そこで「今は◯◯相談所にいるんだ」と情報交換。こうした婚活コミュニティーの居心地がいいから、ますます目的を見失ってしまうことになります。
弊社では入会時に詳細なプロフィールを書いてもらうのですが、そこに過去の相談所を書く欄もあります。欄は1つしかないのですが、そこに2つ、3つ書く人は珍しくありません。20代でも3〜4つ書いている人もいます。「婚活渡り鳥」ですね。
エンドレス婚活になる原因は
相談所を渡り歩いて評論ばかりしている婚活評論家もいます。いろいろなセミナーに行っては、気づいたことをびっしりとノートに書き留めて評論。カウンセリングはさながらその発表会のようになります。「◯◯相談所はこんな人が出てきて、△△セミナーがあって……」と婚活評論が趣味なのかと思ってしまいます。その男性は、4社目の弊社でやっとご成婚となりました。
一見するとエンドレス婚活に陥る直接的な原因は本人にあるように思えますが、それだけではありません。婚活をサポートするアドバイザーの腕も問われます。アドバイザーは、お見合い相手がどのような人でどんな働き方をしているのか会員情報から分析し、お互いにふさわしい相手かどうかを判断します。会員からの相談を解決していきながら、結婚へと導くのです。
エリート男性の場合、婚活市場で人気が高いため、「たくさんの女性に会えるからいつでも結婚できる」と勘違いしがちで、実際にたくさん女性に会って、合わないと思ったらすぐ断る人も少なくありません。こうした過程においてふさわしい相手を紹介し、適切な提案や指導ができるアドバイザーがいないと、お見合いをエンドレスに繰り返す、という事態に陥りがちなわけです。
ある医師は、過去に相談所に2カ所に登録しましたが成婚に至らず、最後の砦だと弊社に来ました。年収2000万円ほどあって、ダンディーで清潔感もある。これほど“いい条件”なのに結婚まで至らない。過去に登録していた相談所では、その原因を追求することなく、次から次へと女性を紹介していただけだったそうです。
本来であれば、お見合いする相手に会員がきちんと向き合えているかどうか、アドバイザーが分析すべきで、無駄なお見合いを重ねることは避けなければいけません。何年も婚活が続いている場合は、その原因を探り、改善できる点は改善していくのです。ただ、何年も婚活している人は、悪い癖がなかなか直らないのも事実です。
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