お金持ちになりたい投資初心者がとるべき戦略 投資で成功し続ける人の共通点とは何なのか

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これらの記事は一読すると非常にロジカルで納得がいくものばかりです。もちろん専門家同士であれば、「事実認識が間違っている」「論理がおかしい」などの指摘や議論はあるでしょうが、一般的な個人投資家・ビジネスパーソンの方であればそのまま納得する場合が多いでしょう。

しかし、例えば株価について、真逆の予想がされている記事の場合、時間軸の違いや主張の部分的な一致・不一致はあるでしょうが、結局は「どちらかが正解でどちらかが不正解」となります。

専門家予想は「当たるも八卦当たらぬも八卦」

私がこのような場合に問題の本質として非常に重要な点だと考えているのが「当たるも八卦当たらぬも八卦」、「もし予想が外れたとしても、専門家はあまり傷まない」という2点です。

まず、どんなにすごい専門家も予想を当て続けることは不可能であると割り切ることです。『投資で一番大切な20の教え』(ハワード・マークス著 日本経済新聞出版社)という、ぜひお読みいただきたい投資書籍があります。これはあの世界一の投資家であるウォーレン・バフェットが推薦文を寄せ、自らが経営するバークシャー・ハサウェイの株主総会で投資家に配ったという「バフェットお墨付き」の名著です。

この書籍の中に、毎年の経済成長率や株価動向についてのアナリストやエコノミストの予想を過去にさかのぼって調査したところ、毎年当て続けている人は皆無であったとの記載があります。著者のハワード・マークスは「専門家も経済や株価の予想を当て続けることはほぼ不可能だ」と結論づけています。

この事実は、アナリストとしての肌感覚にも合っています。毎年年初に多くの証券会社が年間予想を発表しますが、的中する場合もあれば、まったく外してしまう場合もあります。当然私も運よく当てられることもあれば大外ししてしまうこともあります。

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