鉄道4社、ソラシドエアと「異業種コラボ」の狙い 「ドレミファ」京急、西武、京成、東急が参加

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
九州・沖縄が拠点のソラシドエアが首都圏の私鉄4社と共同でキャンペーンを実施する。知名度の浮揚につながるか(記者撮影)

九州・沖縄を拠点とする航空会社、ソラシドエアが首都圏の私鉄4社とコラボ企画「ソラ鉄」のキャンペーンを展開する。各社一押しの駅でオリジナルデザインの乗車券を販売したり、飛行機の機内に演出を施したりと、11~12月の2カ月間限定で特別企画を実施する。

参加する私鉄4社は京成電鉄、京浜急行電鉄、西武鉄道、東急電鉄。「九州の翼」と首都圏の私鉄という、あまり共通点がなさそうに見える航空・鉄道会社が手を組む「異業種のコラボ」の狙いは何か。

九州・沖縄が地盤のソラシドエア

ソラシドエアは2002年、本社を置く宮崎と東京(羽田)を結ぶ路線を開設した。その後、熊本、長崎、鹿児島、大分の九州各地と羽田、さらに沖縄(那覇)―名古屋(中部)・神戸・石垣の各路線など、九州・沖縄を中心にネットワークを拡大。現在は11路線を運航している。

『週刊東洋経済』11月2日号(10月28日発売)の特集は「新幹線 vs エアライン 国内交通の覇者はどっちだ?」。総ページ40ページの本特集ではソラシドエアを含む航空各社のユニークな戦略を詳報しています(書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします)

2015年に社名をそれまでの「スカイネットアジア航空」から、ブランド名だった「ソラシドエア」に変更。英語表記の「Solaseed」はSola(空)とSeed(種)を組み合わせたもので、「空から笑顔の種をまく。」をコーポレートスローガンに掲げる。

機材は13機のボーイング737―800型機を運用。首都圏と九州各地を結ぶため、観光や帰省などの家族連れが乗客に多く、比較的女性の乗客の割合が多い。機体や機内の随所にコーポレートカラーである「ピスタチオグリーン」と呼ぶ優しい印象の黄緑色を用い、女性の利用も意識したデザインとなっている。

機内のドリンクサービスでは、長崎県産のトビウオ(アゴ)と大分県産のゆずを使用した「アゴユズスープ」が人気のメニューだという。熊本名物の「ドーナツ棒」を機内販売のラインナップに加えるなど、九州・沖縄の“ローカルエアライン”らしさを打ち出している。

次ページ航空・鉄道が手を組む狙いとは
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事