死の間際に「お花畑」が見えるのは日本人だけか 名医が語る「ご臨終」の不思議な世界

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また、三途の川に関しては、古くはギリシャ神話などにもよく出てくるといいます。こうした臨死体験の違いは、おそらく病気で倒れるまでの生活環境、さらには住んでいる国の文化に大きく影響されるのかもしれません。

(絵:カワグチニラコ)

それにしても、命の灯がまさに消えようというときに、なぜカラフルな映像が頭に浮かぶのでしょう。それは夢でしょうか、幻覚でしょうか。

私たちが眠っている間に夢を見るときには、本能の中枢が詰まっている大脳の「辺縁系」と呼ばれる部位が活躍していると考えられています。それに、大脳の側頭葉にあるタツノオトシゴのような形をした「海馬」も夢に関係しています。

さらに、大脳にある「前頭葉」という記憶を司る中枢がある部位も、このカラー映像に影響しているとされます。

私の場合、「神様が、死の淵で苦しむ人に、苦しみを癒すための美しい映像を見せ、心を和ませているのではないか」と思いをはせることもあります。

そもそも「三途の川」とはなにか?

亡くなった人が渡るとされる「三途の川」ですが、その思想は仏教由来のもので、中国から伝わったと言われます。

(絵:カワグチニラコ)

昔から伝わる説によれば、川を渡ってあの世に行くには3つの方法があるといわれてきました。1つ目は、生前に善人と認められた人が川を渡るときは、金銀七宝で作られた橋を歩き、向こう岸のあの世に行く。2つ目は、生前に軽い罪を犯した人は川の浅瀬を渡って行く。3つ目は、大きな罪を犯した人は、深い急流を泳いで渡る。

これらの方法は、現世で暮らす人への道徳的戒めだったのかもしれませんが、いずれの方法で川を渡るかを考えれば、やはり、人は生きている間に善行を施し、世のため人のために尽くさなければならないでしょうし、残された人は亡くなった人が幸せに川を渡れるよう弔ってあげるべきなのです。

日本には、身内が亡くなると、その後少なくとも3年、長いときには数十年も死者を弔う風習があります。これは仏教伝来思想の1つといわれます。

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