「先に診察室に呼ばれる患者」の知られざる特徴

待ち時間を少なくするためにできること

ただ自分が医療関係者の場合は、相手に言ったほうがいいです。そうすると、医者も説明がラクになります。「この用語は知っていますよね?」と、一般の患者さんと違って、説明する時間が省けるからです。

市議会議員や国会議員など政治家の場合も優遇されませんし、あえて優遇しないように医者は気をつけていたりします。変に優遇してしまうと「あの議員は優遇されている」と、悪い評判を得ることになってしまうからです。

ただし、テレビに出ているタレントさんなど有名人の場合は、場所によって扱いが違うと思います。私ももともとは「タレントでも1人の患者さん。順番を優遇するなんていけないことだ」と思って、実際に待ってもらっていました。しかし、有名人が待ち時間にサインや握手を求められたり、病院で待っていることが、変にSNSなどで出回ってしまう可能性もありますし、実際に起きています。

このように、実際に接していくうちに有名人には一般の人にない苦労があることを知りました。そこで私は、あまり目立たない場所で待ってもらったり、場合によっては早めに診たりすることがあります。でもそれは、決して特別扱いしているのではありません。普通にしていると、病院がうまくまわらなくなり、結果として周りを含め全員が困ってしまうからです。とはいえ有名人の方々は「一般の方と同じように待ちますから」と言ってくれることが多いです。

午後の診察開始1時間後が狙い目

医者の時間割は病院の規模よって変わります。だいたい、次のようになります。

医者が最も心の余裕がある時間帯は14~15時頃、午後の診察開始から1時間程度経った頃となります。この時間帯が、お勧めの受診時間となるのです。話をいつもより丁寧に聞いてくれることも多いです。

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患者さんの立場にしてみると、長くかかる病院は午前中に済ませたいし、せめて午後一番には終わらせたいことから、診療開始時刻から午後一番までは割と混みます。その次に多いのが、診療時間終了間際になって「明日になる前に」と思って受診する患者さん。このような事情から、午後の診察開始から1時間程度経った頃が狙い目の時間帯となるのです。

ちなみに、終了間際はスタッフのモチベーションがかなり下がります。疲れていたり、お腹が空いてきたりしているからです。追加の診察が入って定時に帰れなくなると、口には出しませんが「えーっ、もう帰れると思ったのに……」と思っている職員もいると思います。

経済情報サイト『Sankeibiz』の調べによると、一般職員の過労死予備軍(平均労働時間300日以上・週75時間以上)は1.2%ですが、勤務医ですと14.5%に上るといわれています。それだけ勤務医は、労働時間が長いのです。

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