ずっと「糸くず」が浮いて見える症状の正体

まれに起こる「網膜剥離」には注意が必要

「飛蚊症」をご存じでしょうか?(写真:プラナ/PIXTA)  
外から入って来た視覚情報を正確に取り込む役割の「目」。目から得られた情報は、視神経を通して脳に伝わり脳で処理されます。しかし、目は加齢とともに見え方の質が少しずつ低下していきます。自分では気がつきにくく、かなり進行してから受診する人も少なくないのです。ときには発見の遅れが治療効果を左右することも。
見え方の変化や不快な目の症状は、病気のサインかもしれません。長年、目の治療を行っている二本松眼科病院の平松類先生に、「飛蚊症」の基礎知識についてお聞きしました。

糸くずやごみが景色に浮遊している

「風景や白い壁などを見たとき、実際にはない糸くずやごみのような浮遊物が見えるのが『飛蚊症』です」と平松先生。

当記事は「毎日が発見ネット」(運営:毎日が発見)の提供記事です

外から目に入った光は水晶体で屈折し、ゼリー状の硝子体を通って網膜に映し出されます。加齢で硝子体はゼリー状から液体へと変性していき、その液体は「コラーゲン線維」と「水分」に分離が進みます。分離したコラーゲン線維が浮遊物として映るのです。

「飛蚊症は加齢による『生理的なもの』なので、ほとんどの場合は様子を見るだけでいいです。ただし、突然『網膜剥離』の症状が現れたときは、すぐに受診が必要です」と平松先生。

(左)飛蚊症の眼球内。(右)飛蚊症の見え方。白い壁や空、風景などを見ようとしたとき、糸くずやゴミのような浮遊物が目立つ(イラスト:毎日が発見ネット)
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