目を酷使する人に効く「10秒エクササイズ」 視力低下の原因は「酸素不足」だった

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目をよくするための対処法をお伝えします(写真:tomos / PIXTA)
一説によると、現代人は、江戸時代に暮らした人が一生かかって手に入れる情報をたった1日で得ているといわれます。パソコンやスマートフォンなどを一日中使うのが当たり前になっているような現代に生きる私たちが、毎日、膨大な量の情報に触れているのは間違いありません。そのため目の疲れが蓄積し、20〜30代ですでに老眼の症状や目の不調が出る若い人もたくさんいます。
『驚くほど目がよくなる!たった10秒の「眼トレ」』の著者であり、医学博士の日比野佐和子氏は「生活習慣を整えることで、今感じている目のトラブルをやわらげ、よい状態に導くことができる」といいます。目をよくするための対処法を、簡単なエクササイズも交えて解説していただきます。

目が悪くなる大きな原因は「酸素不足」

近年、増え続けている目のトラブル。ディスプレー画面や手元ばかりを見つめる生活が、目を疲れさせる大きな原因となっています。

でも、それはあくまでもライフスタイルの変化から受ける外側からの影響です。目の悩みが深刻になる背景には、内側からの原因も大きく働きかけています。

体の内側から起こる最大の原因が「酸素不足」です。

目が酸素不足になる理由には、いくつかあります。まず、目を酷使すると目のまわりの筋肉がこり固まり、血流を滞らせてしまうこと。なにかを凝視する作業が増えると、まばたきする回数が減り、目の表面の酸素不足が進むこと。さらにファッションとしてのカラーコンタクトを含むコンタクトレンズの乱用なども、目の酸素不足を深刻化させます。

目だけでなく、体全体を動かす機会が少なくなり、血行が滞りがちなことも挙げられます。酸素は血液に乗って全身に運ばれますから、あまり歩かずに電車や車に乗って移動する生活では、血流が滞って酸素が不足するのです。

次ページ血流を促して、「目を温めること」が大切
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