プロテイン活用が「下手な人」「上手な人」の大差 実は運動後より運動前に摂るほうが効果的
ミドル男性に必要なたんぱく質は1日60g以上
厚生労働省が発表している『日本人の食事摂取基準』(2015年版)によれば、30~49歳男性が摂取すべきたんぱく質の目安量は、1日60g。
基本的には、この分量を摂取できていれば問題ないとも考えられるわけだが、同じ年代でも体格差がある点には注意が必要となる。そこで、まず覚えておきたいのが、自分に必要な1日当たりのたんぱく質摂取量の計算法だ。
「最もシンプルなのは、体重1kgにつき1gのたんぱく質が必要という考え方でしょう。つまり体重65kgの人なら1日あたり65gを目安とすればいいわけです。ただし、これは一般的な男性の場合。スポーツやトレーニングを定期的に行っている人は、筋肉の分解が活発になるため、より多くのたんぱく質が必要となります。
その場合の目安は、体重1kgにつき1.5~2.3g。ちなみに高齢者(WHOの定義では65歳以上)は、たんぱく質の吸収力が低下するので、体重1kgにつき1.1gのたんぱく質を、1日当たりの摂取量と考えておくべきでしょう」(山本氏、以下同)
山本氏が提案する計算法に従えば、適度に運動をしている(してますよね?)ミドル男性の場合は、大ざっぱに言って60g以上90g未満程度を、1日のたんぱく質の目標摂取量と考えればいいようだ。
もちろんこれは食事に含まれるたんぱく質量を合わせた合計値。たんぱく質が豊富な食事を心がけている人なら、その分を差し引いてプロテインパウダーの摂取量を考えるようにしよう。