あえて「事実婚」を選んだ34歳男女の強い覚悟

日本の法律婚では「幸せになれない人」がいる

ふたりはなぜ法律婚ではなく事実婚を選んだのか(写真:OCEANS)
夫婦のカタチは人それぞれ。その数だけ、異なる幸せがある。たとえ一般的なスタイルと一線を画すものであっても、当人たちが納得していればそれでいいのだ。当連載では、ステレオタイプな「理想の家族」の型にはまらず、独自のスタイルを持つ夫婦を取材。異色ながらも円満な結婚生活を通じ、多様な幸せのあり方を探る。

今回お話を伺ったのは江口晋太朗さん(34)と高木萌子さん(34)夫婦。ふたりの苗字が異なるのは、法律上の婚姻関係にはないからだ。いわゆる、事実婚のカップルである。

今年1月、妊娠を機に“結婚”を決め、9月に事実婚の手続きをとった。なぜ、法律婚ではなく事実婚なのか? 事実婚を選んだふたりの、夫婦としてのあり方とは?

法律婚では「幸せになれない人」がいる

ふたりの出会いは3年前。萌子さんにとって晋太朗さんは、当初から“気になる存在”だったと振り返る。

当記事は、『OCEANS』の提供記事です。元記事はこちら

萌子さん「気になる、といっても恋愛対象としてタイプだったわけではなくて(笑)。当初は、考え方や物の見方がおもしろい人だなと思ったんです。彼の職業がジャーナリストということもあって、いろいろな物事に対して型にはまらない視点を持っているところが印象的でしたね。

普通に籍を入れるほうが簡単です(写真:OCEANS)

結婚もそのひとつで、彼が今の法律婚の制度に違和感を抱いているということは、なんとなく聞いていました。ただ、その頃は自分が事実婚を選ぶことになるとは、まったく考えていませんでしたね」

それゆえ、晋太朗さんと交際に発展し、妊娠がわかったときも「普通の結婚」をするものと考えていたという。

萌子さん「彼から法律婚ではなく事実婚にしたいと告げられた時……正直に言えば、あえてそっちを選ぶ必要はないんじゃないかと思いましたね。だって、普通に籍を入れるほうが簡単ですからね。それに、女性として、いわゆる『お嫁さん』に憧れる気持ちも多少はありましたから」

次ページ「事実婚でもいいかな」くらいの感覚だった
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