22歳男性が「ペーパー離婚」した親に思うこと

苗字が異なる家族は一体感がなく壊れるか

父親と母親がペーパー離婚していたら・・・?松浦将也さんのケースを取り上げます(写真:筆者撮影)

お父さんが「松浦さん」なら、お母さんも子どもも当然「松浦さん」でしょ?

この連載の過去記事はこちら

なんの気なしに、そう思っている人が多いと思いますが、妻と夫が別の苗字という家族は、実はけっこういます。

よく夫婦別姓の議論では「家族の中で苗字がバラバラだと、一体感がなくなるのでは?」とか「子どもがつらいはず、かわいそうだ」という声を聞きますが、それは本当でしょうか? 実際のところ、子ども自身はどう感じているのか。

今回は、物心がついたときから苗字が異なる両親の下で育ってきた松浦将也さん(22)にお話を聞かせてもらいました。

一緒に暮らしていることが家族

将也さんとお父さんは「松浦」さんで、お母さんは「百瀬」さん。小さい頃から将也さんにとっては、それが「当たり前」でした。

ふたりは、将也さんが1歳のときにペーパー離婚しています。ペーパー離婚というのは、婚姻(法律的に結婚)した夫婦が、法的には離婚するものの、実生活ではそれまでどおりの結婚生活を継続するという、書類上だけの手続きです。

いまの日本の制度では、婚姻するときは必ず夫婦どちらかの姓を選ばなければならないため、もしふたりとも旧姓を望んだ場合には、婚姻をあきらめて事実婚にするか、あるいは一度婚姻したあとにペーパー離婚することが多いのです。

昔と比べると、いまは通称使用が認められる場面が広がったこともあり、婚姻で戸籍の苗字を変えた側(大半は女性)が、通称として旧姓を使用する、というケースが増えています。ですが、公的な場面ではまだ通称が認められないことも多いため、不便さや違和感、つらさを感じている人も少なくありません。

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