悟空のきもち「51万人予約待ち」強烈人気の裏側

社員は女性だけ、連絡は全てLINEでオーケー

店舗の希少価値を守るためと、客に来てもらう「目的来店型」のサービスにこだわっているためだ。なお、銀座店のように1店舗ごとのフロア拡大は図ってきており、スタッフも3年前の約30人から、現在は100人程度に増員している。

では、死後の睡眠をコンセプトとする銀座店では、どのような体験ができるのだろうか。大仏に見守られエントランスをくぐると、無限回廊と名付けられたフロアに続いている。真っ暗ななか、壁に明滅する光のアートが浮遊感を誘う。BGMもなく、人のしゃべり声もしない無音の空間だ。

施術を受ける個室に進み、専用チェアに腰を下ろして脚をフットレストにのせると、施術をするスタッフがチェアを操作して仰向けの姿勢にしてくれる。なんとこのたびは、メソッド創始者である金田氏が施術を担当してくれることになった。いよいよ絶頂睡眠体験の始まりだ。

「新しい睡眠」の先駆者でありたい

まずごく弱い力で頭皮を頭頂に引っ張るようにしながら指を少しずつずらして全体をもみほぐす。さらに左、右と首を回転させ、異なる方向からもみほぐす。ここまでで10分程度だろうか。ほとんどの人は、ここまでで寝てしまうという。

金田氏によると、さらに2巡、3巡と繰り返し、下の層までほぐしていくそうだ。凝っている筋肉表面をいくら強く押しても、中まではほぐすことができない。段階を追って柔らかくしていくという理屈だ。

筆者はほんのさわりの10分程度を受けただけだったが、最後まで受けた人によると、最初「あまりうまくない」と思いながら受けているうちに、すぐに寝てしまい、途中で起きたが二度寝してしまったとのこと。

確かに、一般的なマッサージのような感覚を予想している人にとっては、押しが弱く物足りなく感じるかもしれない。

また、施術後はトイレに行きたくなったそうだ。これはリンパ節のあるデコルテまわりを刺激されたことで、老廃物が代謝されやすくなったと考えられる。

その他、あご周りのむくみがとれて小顔になる、血行がアップするなどの結果もありそうだが、こうした2次的な作用については、同店としてはうたっていない。あくまで、「眠る楽しみ」「新しい睡眠」の先駆者でありたいという方針からだ。

次ページ企業という形態に収まりきれない取り組みにも挑戦
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