「叱るのが苦手な管理職」でもできる3つの習慣 月初や新年の仕事始めは「デビュー」チャンス
ヒント1:「自分は叱るよ」と宣言しておく
私も若い頃、部下や新人を叱ることが苦手でした。理由は簡単で、彼ら(彼女ら)に嫌われたくなかったからです。「関係が悪くなったらどうしよう」「傷つけてしまうのでは」などといろいろ考えてしまい、叱るまで心の葛藤を克服する時間をずいぶん必要としました。
しかし今考えると、これらの葛藤や時間は無駄以外の何物でもありません。なぜなら部下の育成効率を悪化させるだけでなく、自分の仕事時間も削られ、パフォーマンスを低下させていたからです。
誰でも叱られるのは嫌なものです。その気持ちがわかるからこそ、叱るほうも憂鬱になるのですが、人間は他者から1度も叱られることなしに成長することなどできません。新人の成長を願うなら、指導者は叱ることから逃げてはならないのです。
だとしたら、時間がない指導者は、できるだけ効率的に、効果的に「叱る」方法を身に付けておきたいところです。本稿では3つの視点から、そのヒントをご紹介していきます。
叱られた経験の少ない新人は、叱られると「○○さんに嫌われてしまったかもしれない」「できないやつというレッテルを貼られてしまった」などと、過剰に受け止めて落ち込むことがあります。指導する側も、それを懸念してなかなか叱れないということがあるようです。
とくに普段から新人と良好な関係を築こうと努力されている指導者ほど、その関係を壊してしまうのではないかと気になって、叱るハードルを高めてしまうことがあります。
しかし先ほども述べたように、「叱る」ことは時には必要な行為です。「叱りづらい」からと言って躊躇することがあっては、両者にとって不幸を招きます。
そうなることを防ぐためには、「私は叱るときは叱るから」と初めから言っておくことが肝要です。「叱ります宣言」をするわけです。
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