10周年のFlickr、復活の日は来るか?

Flickrは100年写真を残せるか

 本連載は、GAFAに関するトピックをひとつないし複数採り上げながら、米国・シリコンバレーを中心とするIT事情を定点観測的にお伝えしていく。今回はFlickrを採り上げる。Flickrは10年前となる2004年にスタートした写真共有サービスだ。2005年にはヤフーに買収され順風満帆に見えたが、その後、生かさず殺さずの状態で昨年のモデルチェンジを迎えている。
10周年を迎えたFlickr

[Flickrの歴史を振り返るインフォグラフィック]

2014年以降、われわれが普段使っているサービスの「10周年」をたくさん目にするようになるはずだ。たとえば先日も、フェイスブックが10周年を迎えたニュースは米国でも広く報道されたが、日本でSNSから出発したグリーもサイトをオープンして2月で10周年を迎えた。ちょうど筆者は大学院生で、CNET Japanにコラムを書き始めたのも10年前となる。

そうやって記事を書くならと、中学時代からの先輩にカメラを薦められ、Nikon D70という600万画素の一眼レフカメラを購入したのも2004年のことだ。そのときに写真をアップロードして保存しておくために有料会員になったのが、今日のテーマのFlickrだった。

Flickrは、カナダの企業Ludicorp社によって作られたサービスだった。実は初めから写真共有コミュニティサイトを作ろうとしていたわけではなく、大人数が参加できるオンラインゲームの開発過程で使っていたツールに、ビジネスチャンスがあるのではないか、としてサービス化された。

オンラインゲームはプレー中のチャットも楽しみのひとつだが、Flickrの由来から、写真をアップロードしてその写真についてチャットを楽しむというサービスだった。この話を聞くと、どうも現在人気のあるスナップチャットを想起させられる。その後は、画像処理を向上させ、プライバシー管理をしたり、セットやタグによる分類、ほかのユーザーと写真を集めるグループといった、コミュニティ機能の強化をしていくことになる。

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