キヤノンを急襲する一眼レフカメラの変調 年間出荷台数は初のマイナス。業績予想も引き下げ
「(一眼レフカメラとミラーレス一眼カメラを合わせた)レンズ交換式カメラが欧州や中国などで売れなくなっている。消費者の購買行動が変わってしまった」(田中稔三副社長)。
10月24日の第3四半期決算発表にあわせ、キヤノンは通期(1~12月期)の売り上げ、利益の業績予想見通しの下方修正。売り上げは従来予想の3兆8500億円からが3兆7500億円へ、営業利益は3800億円から3600億円へ、純利益も2600億円から2400億円へと引き下げた。
円ベースでは増収増益だが・・・・
キヤノンは全体の8割が海外売り上げ。そのため今回の下方修正があっても、円安による為替換算のメリットにより、前期比増収増益を維持できている。ただしドル、ユーロなど現地通貨ベースでみると様相は異なる。
現地通貨ベースでみると、従来から減収減益計画ではあったものの、今回の修正により減益幅がいっそう拡大した。業績見通しの下方修正は、第2四半期決算発表時に続く2度目だ。
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