キヤノンを急襲する一眼レフカメラの変調 年間出荷台数は初のマイナス。業績予想も引き下げ

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レンズ交換式カメラはキヤノンの収益源の1つだ

下方修正の原因は、ハッキリしている。キヤノンの収益柱のひとつである一眼レフカメラの変調だ。

今年1~8月の世界での一眼レフカメラの総出荷台数は1062万台と、前年同期比18.1%の減少を記録(カメラ映像機器工業会統計)。一眼レフカメラは昨年まではプラス成長(2012年は前年比28.4%増)だっただけに、今年に入って急に変調したかっこうだ。

コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)については、スマートフォンが普及した影響で今年1~8月の総出荷台数が前年比5割近くも減少している。とはいえ、3年連続の減少であり、期初時点で販売台数が減少することは織り込んでいた。第2四半期終了時点で通期1400万台(前年比23%減)を計画。今回は、その計画を据え置いている。

初のマイナス成長に

一方で、一眼レフとミラーレス一眼をあわせたレンズ交換式カメラの販売計画を今回、900万台から800万台に下方修正。前年実績の820万台からわずかとはいえ減少に転じる。キヤノンではデジタル一眼レフカメラを発売して以来、毎年の連続成長を記録していたが、今回は初のマイナス成長だ。

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