ジャケットがどうにもダサい男の大いなる盲点 色や素材、デザインよりも「サイズ」を見よう

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井川さんのジャケットで不要な余り部分を、針を使用して留めてみました。すると不要な余りがかなり見受けられました。

サイズの合わない部分を詰めます(筆者撮影)

最後に袖の長さと、着丈をチェックしましょう。袖の長さはジャケットを着たときに手をおろした状態で、下に着たシャツの袖が1~1.5センチ覗く長さがジャストサイズです。これより長いとやぼったく見えてしまったり、だらしない印象になってしまったりします。逆に短すぎるとシャツの袖が大きく出すぎてきれいに見えないので、こちらもバランスが重要です。

着丈はお尻が丁度隠れる長さがクラシックで正統とされていますが、現在はそれよりも1~2センチ短い程度がいいバランスになります。お尻とももの境目より下になると、着丈が長すぎて足が短く見えてしまいます。また、お尻が出てしまうようでは着丈が短すぎてアンバランスな印象を与えてしまいます。

「お直し」をするという選択肢も

しっかり選んで購入したとしても、体型による変化は避けられないことがあります。また、頂き物や親からのお下がりなどを着ることもあるかもしれません。ジャケットが体に合わない場合は、肩幅や身幅を詰めるなどの「お直し」をするというのも選択肢の一つになります。

井川さんのジャケットを「お直し」してみたところ、リメイク後のジャケットはかなり体にフィットするサイズになりました。井川さんによれば奥さんはもちろん、外で着ても「似合うね」という評判を聞くようになったそうです。

「お直し」後の状態(筆者撮影)

お直しする箇所が多くなると、その料金は決して安くはありませんが、金額の多寡にかかわらず、思い出があったり、大切だったりするのにサイズが合わない服をよみがえらせることができるのです。

イギリスのチャールズ皇太子もスーツや靴をお直しして愛用し続けており、日本のみならず世界中でモノを大切にする文化が見直されています。ファストファッションでつねに新しいものを身に着けるのもいいかもしれませんが、時には愛用品をお直ししながら大切に身に着けていくのも、素敵な選択肢になりえます。

吉川 浩太郎 ファッションスタイリストジャパン取締役

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よしかわ こうたろう / Kotaro Yoshikawa

ニュース番組や経済誌で活躍する経営者・文化人、ベストセラー作家をはじめ、ファッションに悩みを抱える一般男性まで、スタイリストとして延べ1万人以上のコーディネートに携わっている。論理的な切り口で服装にアプローチする内容がわかりやすいと評価され、講師としての社員研修やセミナーは年間70講演を超える。

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