実録!40代で「骨年齢は70代」だった女性の盲点

見た目も若く、トレーニングもしていたが

運動もしっかりとやっていた40代女性が見逃していたこととは(写真:Ushiko/PIXTA)

皆さんは、「ホルモンドック」「からだエイジングドック」といった健康診断を受けたことはありますか?クリニックによって内容は少し異なりますが、私のクリニックでは、一般的な検診で測る体重やBMI値(体格指数)などだけでなく、筋肉量や筋肉のバランス、体脂肪や内臓脂肪の量など詳しい体組成を測定します。

ホルモン値も、女性ホルモンはもちろんのこと、成長ホルモンや甲状腺ホルモン、ストレスの指標となるコルチゾールなども計測します。このほか、血管年齢や骨年齢、身体のサビつき度を表す「酸化ストレス度」なども調べることで、自分の今の身体の状態を、人間ドックなどよりも多角的に知ることができます。

40代なのに骨年齢は70代だった

こうしたドックを受診する患者さんが最も驚くのが、骨密度から測定する骨年齢です。例えば40代半ばのAさんは、加圧トレーニングなども取り入れつつ、習慣的に運動しており、見た目も若々しい方です。ところが、自宅でしりもちをついた際に骨折をしてしまい、整形外科を受診し、リハビリを受けていました。

念のため、骨密度を測定してみたところ、思いのほか「スカスカ」の状態で、骨年齢はなんと70代! この状態では、日常生活上、骨折しても無理はありません。さらに詳しくライフスタイルを聞くと、Aさんは幼い頃から牛乳が大嫌いで慢性的なカルシウム不足でした。

また、運動マニアと言えるほど運動を熱心にするだけでなく、ダイエットへの意識も高く、食事摂取量に対してもとてもストイックで、総摂取カロリーに気を取られるあまり、身体づくりに重要な栄養素であるタンパク質まで不足していました。

元気ハツラツな雰囲気はストイックなAさんだからこその「気合い」がなせるものの、本当の身体の「中身」はしっかり老けてしまっていたのです。Aさんは「整形外科ではリハビリの指導はしてくれたけど、『若いし、よく運動しているから』と骨密度なんて調べませんでした」と言って、かなりショックを受けていました。

実は、骨密度(骨量)のピークは、20歳ごろといわれています。それ以降は徐々に減少していき、女性ホルモンの分泌量が急激に低下する閉経以降は、骨密度も低下していきます。減ってしまった骨密度は、残念ながら治療で積極的に増やすことはできません。ですから、ピークの年齢を過ぎている女性は、骨密度を把握して、減少のスピードを緩やかにしていくことが重要になってきます。

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