ラグビー観戦しながら考える「多様性の本質」

なぜ「自己肯定感」が得られるのか

ラグビー元日本代表の大西将太郎さん(左)と廣瀬俊朗さん(右)のおふたりに、ラグビーの魅力について語ってもらいました(撮影:今井康一)  
いよいよ、ラグビーワールドカップ日本大会が開幕した。世界最高峰の試合が間近で観られるまたとないチャンス。「ルールがわからない」「試合の観方がわからない」と敬遠してしまうのはもったいない。
ラグビー元日本代表で、このたびともに観戦指南書『ラグビーは3つのルールで熱狂できる』を上梓した大西将太郎さんと、『ラグビー知的観戦のすすめ』を上梓した廣瀬俊朗さんにラグビーの観方と魅力について話してもらった。(後編)
前編:「ラグビー元日本代表ふたりが教える『観戦の極意』

違う価値観を認められるのがいいところ

――廣瀬さんは著書で「多様性」がラグビー最大の魅力だと書かれていますね。

大西将太郎(以下、大西):まず僕から先に。ラグビーはポジションがいろいろあって、必ず1つは自分がやれる、自分の好きなポジションが見つかるのがいいところ。そしてラグビーをやると、さまざまなバックグラウンドを持つ選手たちと関わることになる。

僕も日本代表や所属チームで、チームメートと同じ時間を過ごすうちに「ああ、彼らにはこういった考え方があるんだ」と気づかされたことがあった。違う価値観を発見する。それを認める。そして自分のビジョンが広がっていく。そんな経験を多くしました。

廣瀬俊朗(以下、廣瀬):自分にあったポジションがあるのが大きいかなと。そこで自己肯定感が得られる。自分はいい意味で、変わらなくていいんだと思える。

そして価値観が違う人と出会って「こんな人もいるんだ」とわかる。それも自己肯定感があるからこそ、自分と違う価値観とか背景を持っている人を認められるんです。まあ、こうしたラグビーの魅力って現役時代はあまり実感していなかったです。改めてこうやって聞かれて、いろいろ考えるようになった感じですね。

大西:確かに。ラグビー憲章(品位、情熱 、結束 、規律 、尊重というラグビー精神のエッセンス)とかもあるけど、現役時代にこれを頭に入れてプレーしていたかといったら、そこまで考えていなかった。でもいま振り返ったら、その精神を体現していたなと思う。

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