ラグビー観戦しながら考える「多様性の本質」 なぜ「自己肯定感」が得られるのか
大西:これはラグビーだけじゃなくて、オリンピックにもつながればいいってトシは思っているんだよね。
廣瀬:おもてなしみたいなものですね。
大西:とにかく僕は小さい頃から聞いてきたニュージーランドの国歌を、いまはみんなが歌ったりしているのがうれしい。白状すると僕は君が代より先にニュージーランド国歌を覚えた人間です(笑)。完全に自分のことはマオリ人だと思ってる。
ワールドカップ後が本当の勝負
――最後に、魅力あふれるラグビーというスポーツが日本で根付くには何が必要だと思いますか。
大西:本当の勝負はワールドカップの後です。ワールドカップを観てやりたいと思った人が、次やれる場所があるかどうか。体験イベントなどの受け入れ体制は大事なんじゃないかと。
廣瀬:ラグビースクールやアカデミーも数がまだまだ足りていないと思います。いま多いのはジュニア期にプレーしていた子どもが中学生になって離れてしまうパターン。
1週間に1回でも2回でも、ほかの部活に入りながらラグビーができる環境があれば、また高校になってやろうと思ってくれるかもしれない。
大西:トシが言ったことも大事。ただでさえこれから子どもが減っていって、部活とかも取り合いになる。
でも、アメリカのようなシーズン制にしていろんなスポーツができるようにすればいい。各スポーツ界がラグビー憲章の「結束」じゃないけど、取り合うんじゃなくてともに認め合うことができればいいんじゃないかな。
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