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政治・経済・投資 #小宮一慶の会計でわかる日本経済の論点

パナソニックとシャープを分析する 「経営の危機」は乗り越えたのか?

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パナソニックは、経営を立て直すために大規模な事業のリストラを行いました。それによって経営資源を集中しながら、固定費が減ったことと、売上高が増えたことの両方が寄与したと考えられます。

パナソニックの財務諸表は米国方式なので、特別損失の中にある「構造改革費用」が出ていませんが、「営業外損益(△は損失)」のうち「その他」にそれが含まれています。前期の3607億円の赤字から、今期は592億円の黒字となっています。この差の分が、当期純利益に大きな差となって出ているのです。

当然のことながら、株価も上昇しました。2012年11月ごろには400円台まで下落していた同社の株価は、直近(2014年2月10日終値)では1206円まで戻してきています。アベノミクスによる好影響もあるとは思いますが、業績の回復とともに、上がり始めたのです。

次に貸借対照表を見てみましょう。利益が増えていますから、「資本合計」も2012年度末(2013年3月末)の1兆3042億円から、2013年12月末には1兆6849億円まで増えています。主に利益剰余金の増加です。自己資本比率(純資産÷資産)も、前年度末は24.1%だったのが、30.7%まで回復しました。

パナソニックの業績は、今のところ順調だと言えます。ただ、あまりに大胆に構造改革を行っていますから、今後は柱となる事業やヒット商品が出てこないと、苦しいかもしれません。しかしながら、現時点では、改革が成功しているという印象を受けます。

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