「山手線1周」の切符はどうやって買えばいい? 「環状線プラスアルファ」の大江戸線にも挑戦
筆者は新宿から代々木までの往復切符を買って山手線を1周してみることにした。だが、券売機で切符を買おうとしても、表示は「金額」だけで「行先」は表示されていない。そして、往復切符も買うことができない。券売機をどういじっても、「代々木までの往復」を買うことはできないのだ。黒い色の多機能券売機でも同じことだ。
普通の券売機では、駅名を指定した往復切符は買えないのではないか。そこで思い出したのが指定席券売機だ。特急に乗るための切符を買ったり、「えきねっと」などの予約サービスの受け取りをしたりするのに使う券売機だが、乗車券だけを買うこともできる。しかも、往復乗車券も購入可能だ。
指定席券売機では、発駅は簡単に表示されるものの、着駅を50音順で検索しなければならない。「代々木」の「よよ」を入力して駅名を探し、乗車券の種類は「往復」を選択。支払いを済ませる。この券売機はクレジットカードの使用も可能で、領収書ももらうことができる。
新宿から新宿へ
これで山手線1周乗車が可能になった。最近は数が減ってきた、紙の切符を通すことが可能な自動改札機を通って駅構内に入る。選んだのは外回りだ。
新宿駅15番ホームには新型のE235系がやってきた。13時40分発、山手線外回り。2号車に乗り、なんとか座ることができた。新宿を出ると湘南新宿ラインや西武新宿線の特急に追い抜かれる。高田馬場、池袋と乗降の多い駅では、どんどん乗客が入れ替わる。
新宿からはおよそ北向き、池袋から東向きに進んできた山手線は、田端から南向きへと変わる。隣に京浜東北線が合流し、14時04分に上野着。日中は京浜東北線が快速運転のためそちらに乗る人が多く、山手線は空席が目立つ。
東京駅で多少乗客が入れ替わり、14時25分ころ、将来の高輪ゲートウェイ駅となるであろう場所を通過する。工事の進捗状況が車窓からもよく見える。品川を出ると、進行方向は一気に北向きに変わる。車内は少しずつ混み合ってきた。
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