「山手線1周」の切符はどうやって買えばいい? 「環状線プラスアルファ」の大江戸線にも挑戦

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新宿からずっと同じ席に座り続けていると、だんだん腰が痛くなってくる。途中での運転間隔調整などの影響で、渋谷を出た段階では5分遅れだった。

この往復乗車券で山手線を1周した(筆者撮影)

14時45分ころに代々木到着。ここまでが「往路」で、ここから新宿までが「復路」だ。とはいうものの1駅であり、14時47分に新宿に着いた。

改札を出る際に無効印を押してもらおうと駅係員に往復乗車券を提示したところ、最初は首をかしげたものの、事情を簡単に説明するとすぐに理解してもらい、穴を開けられ無効印が押された。これで「新宿発新宿行き」の山手線1周は終わった。

大江戸線はどうすればいい?

東京にはもう1つ、路線図の上で円を描く路線がある。都営地下鉄大江戸線だ。だが、大江戸線は都庁前を起点にぐるりと回って1周し、そこから光が丘まで延びる「環状線プラスアルファ」の「6の字型」の路線である。このような路線の場合、出発地と目的地は異なるものの、同じ駅を2回通ることになるため通しの切符を買うことはできない。

都営交通お客様センターに聞いてみると「『都営まるごときっぷ』などを買ってください」と言われた。これは都営地下鉄や都バスなど都営交通各線の1日乗車券だ。

そこで一計を案じた。都営地下鉄の運賃は、乗車経路にかかわらず最短距離で計算することになっているので、都庁前から新宿への切符でぐるっと回っても問題ない。

筆者は新宿からいったん都庁前まで行き、そこから大江戸線を1周する。最初に新宿で「新宿→光が丘」の切符を買っておき、都庁前で「都庁前→新宿」の切符を買えばぐるっと回れるのではないか、と考えた。念のため東京都交通局に確認すると、この方法で乗るのは問題ないという。

ちなみに「東京都地下高速電車旅客営業規程」には、旅客運賃を計算する場合に「計算経路が環状線一周となるとき又は一部若しくは全部を重ねて乗車する(以下『復乗』という。)ときは、環状線一周となる駅又は復乗が開始される駅においてキロ程を打ち切つてそれぞれ別に計算する」とある。

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