ホンダ「CR-V」の失速が映す国内販売の深刻問題

SUVブームなのに古いミニバンより売れてない

マザーマーケットでのブランド力復活やSUVブームの需要を取り込むために、CR-Vは日本に戻ってきたはずだったが…(撮影:大澤誠)

昨年夏に2年ぶりの国内復活を遂げたホンダ「CR-V」が早くも失速している。

日本自動車販売協会(自販連)が9月5日に発表した、今年8月の乗用車ブランド通称名別販売台数ランキング(軽自動車除く)でCR-Vはトップ50位に食い込めなかった(50位はトヨタ自動車「エスティマ」の627台)。本格的な販売が始まった昨年9月から今年6月までは同ランキングにおいて単月32~48位の間で推移していたが、今年7~8月は上位50車種のランク圏外に沈んでいる。

当初の月販計画を上回ったとはいえ…

この1年での販売は約1万6800台と月平均にして1400台ほどで、当初の月販計画1200台を上回った。とはいえ、月平均では同クラスの中型SUV(スポーツ多目的車)であるトヨタ自動車「RAV4」の4分の1以下、SUBARU「フォレスター」の半分以下と水準自体はパッとしない。

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今年6月以降のCR-Vの国内販売は、2017年に一部改良したものの、現行モデルの発売から6年近くが経つホンダのミニバン「オデッセイ」、2006年から現行モデルを販売し、今年10月に生産終了すると伝えられているトヨタのミニバン「エスティマ」すら下回っている。どんな車でも発売直後は新車効果で売れる。CR-Vの失速もその一巡ではあるが、直近の落ち込み幅は小さくない。

1995年にデビューしてから20年以上、世界的に見ればCR-Vはホンダのエース車種だ。世界でトレンドの中型SUVとして、とくにアメリカで競争力を持つ。アメリカでは、2018年約38万台を販売し、昨年SUVの販売台数首位を獲得したトヨタ「RAV4」(約42万台)と張り合う。

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