ホンダCR-V日本復活も75万円値上げの不可解

車体も大型化、国内消費者に訴求できるのか

ホンダは5代目となる新型「CR-V」を8月30日、国内で発売した。国内市場では2年ぶりの復活だ(撮影:大澤 誠)

「ホンダ買うボーイ」というキャッチコピーに懐かしさを覚える読者も多いだろう。1995年に初代がデビューしたホンダのSUV(スポーツ多目的車)「CR-V」のCMで使われた。オフロード車であるクロスカントリー(通称クロカン)を都会的にアレンジした「ライトクロカン」として打ち出したCR-Vは大ヒット。以来20年以上、ベストセラーの地位を守ってきた。

東洋経済オンライン「自動車最前線」は、自動車にまつわるホットなニュースをタイムリーに配信! 記事一覧はこちら

そのCR-Vもすでに5代目。今やホンダの世界販売台数の15%近い、年間76万台を売る。5代目は2016年冬に北米を皮切りに投入され、アジア、中国、欧州を駆け巡り、8月30日、ついに日本で発売となった。

最新技術投入し、2年ぶりに国内復活

価格は323万0280円~436万1040円。ガソリンの1.5Lターボエンジンと2.0Lハイブリッド(HV)の2タイプをそろえ、HVは11月に発売される。3列シートのエンジン車を選べば、最大7人乗りになる。安全運転支援システムのホンダセンシングや、使い勝手が評判の純正ナビ「インターナビ」も標準装備になった。「世界でもまれて成長したCR-Vを日本に投入することができ、うれしく思う」と、開発責任者の永留高明氏は語る。

実はCR-Vは日本市場では2016年9月以降、2年近く姿を消していた。CR-Vには初代から根強いファンが多かったが、2、3、4代目と代を経るごとに、米国市場などでの受けを狙った大型化が進み、世界市場では販売を伸ばせた一方、国内市場では戦えなくなったのだ。見かねたホンダは、CR-Vを日本市場から撤退させ、2013年の発売以降大ヒットしていた小型SUV「ヴェゼル」に注力することにした。モデル末期となった2016年上期(1~6月)のCR-V4代目の月間販売台数は平均70台程度だった。

CR-Vが国内市場から消えて約1年、2017年秋の東京モーターショーでサプライズがあった。「ホンダらしいクルマが少なくなったと言われる中で、日本の輝きを取り戻す」として、八郷隆弘社長が直々にCR-Vの国内復活を発表したのだ。

次ページ新型CR-Vの強みとは?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 就職四季報プラスワン
  • 森口将之の自動車デザイン考
  • ボクらは「貧困強制社会」を生きている
  • 赤木智弘のゲーム一刀両断
トレンドライブラリーAD
人気の動画
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
「睡眠不足を甘く見る人」が払う体への代償
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
保険営業 ノルマ未達なら「雇用契約打ち切り」の無惨
ストロング系チューハイの光と影
ストロング系チューハイの光と影
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
「電話嫌いの若者」が急に増えた意外すぎる理由
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「未来を知る」ための読書案内<br>ベストブック2021

先を見通せない日々が続きますが、本を開けばアフターコロナ時代のヒントがあふれています。本特集では、有識者や経営者、書店員らが推薦した200冊を掲載。推薦数の多い順にランキングしました。あなたにとっての珠玉の1冊を探してみてください。

東洋経済education×ICT