ネットでの出会いを成功させる3要件
前回の記事で書いたとおり、今や恋愛や結婚の多くはインターネットから生まれていますし、ソーシャルメディアは婚姻率を向上させる巨大なポテンシャルを秘めていると思います。これらを駆使し、個人として最も目覚ましい実績を上げているのは、ほかでもない勝間和代さんです。
その勝間さんの諸作品を読むと、ブログなどのソーシャルメディアで成功するコツと、草食系のオジサンがモテるコツには類似性があることに気づかされます。ネット上で自身のパーソナリティを際立たせ、魅力的な発信をし、相対する人の感情のツボをぐいぐい刺激して行動を起こさせる。これらを上手にこなす要件は同じだからです。具体的には次の3点――
1.勝率の低さは量でカバーする
2.プロフィールの「立体名刺」化
3.会って仲良くなれないなら、会う前に仲良くなれ
順を追って説明しましょう。
量を増やして確率を上げる
草食系のオジサンが婚活や彼女作りを始めると最初にぶつかる壁が、自身の「年齢」です。たとえば40歳を超えると、大半の女性の希望条件から外れるし、加齢現象で容姿は日々確実に衰えていくからです。
この対抗策として有効なのが“勝率の低下を量でカバーする”という戦略です。確かにオジサンは勝率が低いかもしれない。その一方で「オジサン」が好きという女性が少なからずいます。たとえば20代30代の独身OLを対象としたある調査によると、「オジサンは好きか?」という質問に対して、「はい」と回答した人が18%もいるのです(養命酒造調べ)。
だから「確率」の問題なのです。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるということです。
ゆえに「量」をいかに効率的に確保するかが、この戦略を実行するうえでのキモとなります。そこで効力を発揮するのがインターネットです。たとえば、1カ月に100人とお見合いすることは至難の技ですが、婚活サイトで100人にアプローチすることは比較的容易だからです。
実際、経済通産省の調査によるとネットの効率のよさは明らかで、リアル(=結婚相談所)に比べて30%から2倍も婚活期間が短くてすむのです。
ネットでの出会いは、勝率の低いオジサンにとっては心強い味方であるに違いありません。勝率の低下を量でカバーする、勝間さん流に言い換えると「量が質を凌駕する」(出典:『目立つ力』小学館新書)ことがネットの世界ではしばしば起こりえるからです。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら