ベストセラーに学ぶ、ネット恋愛の成功(?)例
『ルールズ』(ワニ文庫)という本をご存じですか? 数年前、世界的に大ヒットした女性向けの恋愛指南書です。この『ルールズ』のシリーズにネット恋愛を取り上げたものがあります。そちらに興味深い実例が紹介されています。ネットで知り合った男性と待ち合わせたある女性の話です。
待ち合わせ場所に現れた男性を見て、その女性は落胆します。プロフィールページの写真と実物があまりに違うからです。どうやら、10年以上前の若い時の写真を使っていたようで、実物は老けていたし、お腹もメタボだったのです。
ここからが、この話の興味深いところ。
彼女は落胆した後、すぐに「まっ、いいか」と気を取り直すのです。メールでのやり取りを通じて彼の性格が気にいっていたからです。まさに「会う前に、仲良くなる」のいい実例です。メールで好感を積み重ねれば、オジサンでも、外見がよくなくても、相手の心をつかめるということです。
この話、さらに面白いオチがついています。この女性、会ったその日にくだんの男と一夜を共にしてしまいます。その翌朝、男の書斎でほかの女性とやり取りしたメールの記録を見つけます。デートの誘いや女性からのお礼メールがわんさか出てきたのです。さらに、そのどれもが自分が受け取ったものと似通った内容だったというおまけが付きます。
何人もの女性と同時に関係を効率的に進展することができるという、ネットの高い生産性を悪用したケースだったのです。
だから、男性諸氏はネットを使う際には高い倫理観が求められます。淑女の皆様におかれましては、危ないと感じたら、『断る力』(勝間和代著、文藝春秋刊)で相手にノーを突き付けましょう。
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