「子どもにメガネは不要説」はあまりにも危険だ そもそも必ずしも近視とは限らない
必ずしも近視とは限らない
子どもが近視になる原因としては「近くをみる」「外で遊ばない」など、さまざまな研究結果が公表がされていますが、まず大人との大きな違いは、子どもは生まれながらに「眼軸」という目の直径が小さいことです。
16ミリほどのものが、成人して24ミリほどになり、50%も直径が伸びるわけです。この成長が極端に大きくなってしまうと眼軸が26ミリ、30ミリとなることもあります。この「眼軸」が伸びることが近視の原因であることがわかっています。
しかし問題なのは、子どもの目が見えにくくなったからといって近視とは限らないことです。近視の場合は手元が見えるけれども遠くが見えない。メガネをかければ遠くが見えます。これが一般的です。
けれども、子どもの場合、近視よりもさらに問題なのは、遠視などを原因とした弱視です。遠視というのは遠くがみえると誤解されています。確かに軽い遠視であれば遠くも見えますが、強い遠視では遠くも近くも見ることができません。
目というのは見ることで成長していくものです。しかし強い遠視なのにメガネをしないで生活すると目が成長できません。となると大人になってそのことに気づいても目を成長させることができないため、子どものうちに治療をすることが重要です。
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