これから金を買っても大きく儲かるのか?

金価格が今後も値上がりするための条件とは

「金を買ったら儲かるはず」。これは本当だろうか(写真:TAKA/PIXTA)

金市場への関心が高まっている。1トロイオンス=1500ドル前後という高値圏にあることからもわかるように、投資マネーの流入が顕著だ。

公的機関以外の金購入が顕著に

これまでは、中国やインドなどの実需買いに加え、政府や中央銀行など公的機関の買いが下値を支えてきた。しかし、ここにきて、それ以外の主体の投資が明らかに増えており、これが金価格を押し上げている。

特に金価格が顕著に上昇し始めたのは、6月に入ってからだ。5月にはアメリカを中心に株価が急落したが、その際に市場では利下げ期待が高まり、金利が一段と低下し始めた。また、投資家のリスクマネーが債券市場に移動したことも、金利低下につながった。

これにより、金利のつかない金への関心が高まり、金価格は6月に入って明確に節目の1300ドルを上抜けた。その後は6月中に1400ドルに達し、7月に1400ドルを固めると、8月に入ってから再び上昇し基調を強め、13日には1534ドルまで上昇した。水準を切り上げ、下値を固めて、また水準を切り上げるといった、きわめて強い動きを形成しているのがいまの金市場だ。

市場では、米中貿易戦争などによる景気への不透明感などから、7月30・31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、米連邦準備制度理事会(FRB)が0.25%ポイントの「予防的利下げ」を実施するとみていたが、FRBは実際に市場の予想通り、利下げを実施した。いまの金市場では金利低下を織り込む形で金価格が上昇している可能性が高い。

また、将来の追加利下げを織り込んでいることも、金融緩和を期待した投資家の金買いにつながっている。金買いについては、筆者は節目の1200ドルを割り込んだ昨年8月以降、価格上昇やリスク資産に対するヘッジの意味合いでの金購入のメリットは大きいとしてきたが、想定通りそのような動きになった。

この点は、筆者の講演やメディア等での発言をフォローいただいている方々はすでにご承知であろう。最近では、著名ヘッジファンドなども金購入を推奨し始めており、いよいよ金の専門家ではない市場関係者も金について語り始めたといえる。こうなると、相場というのは高値を付けることが少なくない。一定の警戒は必要だ。

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