金融市場の大崩壊が近い将来に起こりうる理由

債券市場の暴落ドミノはありうる話だ

今の金融市場が抱えるリスクを点検します(写真:SusanneB/iStock)

「ゴルディロックス」から一転「調整局面」へ?

株式市場の不安定な状況が続いている。5月13日には、ニューヨークダウ平均が600ドルを超える大きな下落を記録し、昨年のクリスマスイブに記録した株価急落の悪夢が、再び投資家の脳裏をよぎったはずだ。

昨年12月24日、ニューヨークダウ平均株価は2万2000ドルを割り込む最安値をつけた。ところが、それ以後ナスダック総合指数で32%の回復を記録するなどアメリカ株は驚異的な回復を遂げた。日本や欧州など世界の株式市場も回復し、金融市場は再び「ゴルディロックス(適温相場)」となっていた。

その背景にあったのが、米中貿易交渉の楽観的な見通しとFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)の金利引き上げ論後退=ハト派的な傾向の強まりだ。世界の金融市場は、再び「ゴルディロックス」を謳歌することになった。

そんなぬるま湯相場をぶち壊したのが、言うまでもなくアメリカのドナルド・トランプ大統領だ。

米中貿易交渉の合意が難しくなり、対中関税引き上げの第3弾となる2000億ドル分の関税を4月10日に25%に引き上げた。さらに、iPhoneなど携帯電話やパソコンといった生活必需品も含めたすべての対中輸入品3000億ドル分に対しても、関税引き上げの意向を示した。

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