成功は「努力」で切り拓くジャニーズの仕事観 ルックスだけではない彼らの努力論とは

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その岡田准一。本人が「人間は“頑張る”ことに耐えられる生きものだ(*1)」と語るように、「努力が9割」という言葉を体現するような人物です。14歳という若さでデビューしたこともあってか、「自分はもっと勉強しなければいけない」と、映画鑑賞や読書などを通して“芸の糧”となるものを貪欲に吸収していきます。

驚くのは、そのインプットの量です。10代の頃は、「家帰ったら映画3本観て、本を1冊読んでみたいなノルマを決めて生活してた(*2)」と語っています。もちろん、これはV6の一員として超多忙な日々を送る中で課したノルマです。

心に響いた言葉、映画の感想や印象的なカット割りをノートに書き留める。読書は、カーネギーやフロイト、カント、ドストエフスキーにニーチェなど本格的で、30歳のときには『古事記』にも挑戦したそうです(*3)。

文武両道のミスター・ストイック

ストイックなのは、文化的領域だけにとどまりません。岡田は作品を通して出会った、さまざまな格闘技や武術の習得にも励んでいます。フィリピンの武術である「カリ」、ブルース・リーに由来する格闘技「ジークンドー」、総合格闘技の「修斗」など、一時期は5種類のトレーニングを経験していたそうです。

まさに「“文武両道”のミスター・ストイック」と呼びたいところですが、本人にはさほど「ストイック」という意識はないようです。「ストイックと言われるとしたら、『まだ足りない』『まだうまくない』って気持ちがあって、それを片づけていっている姿がそう見えるのかもしれない(*4)」。

「まだ足りない」――というこの発言にこそ、「なぜ努力し続けるのか?」という問いに対する答えがあるように思えます。つまり、「劣っているという自覚」こそが努力を促す。たとえ仕事で一定の成果を出したとしても、そこで満足せず、「まだうまくない」とさらなる高みを目指す。それが、また新たな努力を促していく――。岡田准一のこうしたシンプルかつ強靭な思考は、どの世界にいても参考になるものでしょう。

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