成功は「努力」で切り拓くジャニーズの仕事観 ルックスだけではない彼らの努力論とは

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恵まれたルックスこそがジャニーズの資格と思われがちですが、活躍できているのは、彼ら自身の「努力」の賜物であるようです(写真:Jirsak/iStock)  
テレビや舞台などで多岐にわたり活躍するジャニーズ――。司会や演技に挑戦する人、アイドルを極める人、後輩の育成に尽力する人……などさまざまな人材がいる。
彼らはどのような「努力」を重ね、厳しい競争を勝ち抜いてきたのか――ジャニーズを長年にわたりウォッチし続けてきた霜田明寛氏の著書『ジャニーズは努力が9割』から一部抜粋し再構成し、そのヒントを探ります。(文中一部敬称略)

1985年生まれの筆者が物心ついた頃、テレビで大活躍していたのがSMAPでした。歌や踊りだけでなく、芝居や笑いにも挑む彼らの姿が、カッコよく映ったことを鮮明に覚えています。漠然とした憧れが、具体的な目標に変わったのは、15歳の頃。

同い年である山下智久がジャニーズJr.内で頭角を現し始めました。「自分もジャニーズに入りたい」とジャニーズ事務所に履歴書を送り、オーディションを受けましたが、事務所からの連絡は来ませんでした。

ジャニーズの意外な条件

しかし翌年、元男闘呼組の岡本健一さんが出演する舞台に端役として参加する機会を得たのです。休憩所で2人きりになった瞬間を見計らい尋ねました。「岡本さん、僕、ジャニーズJr.になりたいんです」と突然の直訴にもかかわらず、岡本さんは筆者の目をまっすぐに見て、こう言いました。「努力できる?」――。

衝撃でした。予想していた答えと180度違うものだったからです。それまでは、生まれ持って恵まれたルックスこそがその条件だと思っていたのですが、それが根底から覆ったのです。もちろんルックスも重要でしょう。

しかし、「それだけではダメで、いかに努力できるかが、ジャニーズの資格」ということを聞かされたのです。彼らはどのような「努力」を重ね、厳しい競争を勝ち抜いてきたのでしょうか。本稿では岡田准一と櫻井翔の2人にフォーカスを当てました。

筆頭として挙げられるのが、V6の岡田准一です。14歳でジャニーズ事務所入り、その直後にV6としてデビュー。近年は、役者としての仕事が高く評価され数々の映画賞を受賞し、出演した映画は20作以上とジャニーズの中でも屈指の本数です。

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