「いい人が集まらない」と嘆く会社のダメ共通点

採用がうまくいかない会社の3つの理由

人手不足が慢性化している中小企業では、1人の社員が複数の業務を兼任することは決して珍しいことではありません。しかし、限られた時間の中で、日々の業務と採用活動を両立させることは難しいものがあります。大企業が採用できるのは、知名度があるからだけではありません。専任の採用担当者や採用チームを結成し、十分な予算を割り当てて取り組んでいるからです。

あなたの会社は、5年前、4年前、3年前、2年前、去年と比べてどうでしょうか? 採用の仕組み、プロセスを見直し続けていますか? 採用のスキルはアップしていますか? 変わっていなければ、差はどんどん開いていく一方です。社員が50人以下の会社でも、採用の専門部隊をつくっている中小企業がいくつもあります。やはりそういう中小企業は、いい採用ができています。大手企業の内定を蹴ってでも、入社してくる人もいます。

今の売り手市場の中では、大企業だろうが中小・ベンチャー企業だろうが、片手間でやって、いい人財を獲得できるほど簡単ではありません。採用は、未来をつくる重要な仕事です。「売上」や「利益」ではなく、「採用」「育成」を中心とした計画をしっかりと立てることが本当の事業計画です。

他責にしている

いい採用ができない会社に共通する2つ目の理由は、「他責にしている」からです。売れる営業パーソンと売れない営業パーソンのシンプルな違いに「商品への自信」というものがあります。同じ商品を売っているのに、売れる営業パーソンと売れない営業パーソンが存在します。つまり、「商品への自信」があるかないかです。商品への自信がないことに加え、売れない理由を商品のせいにばかりしてしまうのです。

では、売れる営業パーソンは、どのように解釈しているのでしょうか? 私のコンサル先のトップセールスマンは次のように言います。

「確かに、自社よりも優れている商品はいくらでもあるよ。でも、世の中に完璧な商品など存在しない。完璧を求めるのではなく、他社よりも優れている点がどこかを突き詰めて考えれば、おのずと自分の商品に自信が持てるようになる」

このトップセールスの考えを採用活動に置き換えてみます。

「確かに、自社よりも優れている会社はいくらでもあるよ。でも、世の中に完璧な会社など存在しない。完璧を求めるのではなく、他社よりも優れている点がどこかを突き詰めて考えれば、おのずと自分の会社に自信が持てるようになる」

採用においても、人が採れない状態が続くと、「うちの会社の規模だったら仕方ないよな」とか「認知度が低いうちみたいな会社ならこの程度だよな」とか「今は売り手市場だから」とか、ついつい思いがちです。

そのほうが単純にラクだからです。考えなくて済むからです。でもそこで止まっていたら、物事は何も進んでいかないことは明らかです。他責にした瞬間、思考は止まります。成長も止まります。しかし、自責にした瞬間、思考はよみがえります。成長が始まります。望む結果が出ていないということは、自分たちがやるべきことが十分にやれていないだけなのです。

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