「レア力」を磨く仕事人が"体験"を重視するワケ Mr.都市伝説 関暁夫さんと語り合う

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小宮山 利恵子●スタディサプリ教育AI研究所所長。東京学芸大学大学院准教授(教育AI研究プログラム)。1977年、東京生まれ。早稲田大学大学院修了。国会議員秘書を経験後、ベネッセコーポレーション福武總一郎会長(当時)の秘書に。その後、GREEに入社。副業のライターとして取材中に、「スタディサプリ」のビジョンに共感し2015年から現職。ひとり親家庭で育った環境から「すべての子どもに教育の機会を」がモットー。米国務省IVLP修了(撮影:梅谷秀司)

小宮山:だからこそ、大人になってからも学び続けることが不可欠です。知識を知恵に変えるための一番の学びは、自分から動き回って何でも体験することです。

私は「モノより体験」がモットーで、ありとあらゆる現場に足を運んで体験するためにお金を惜しまず投資してきました。例えば、日本全国47都道府県は30代で制覇して、日帰りでも一泊でも、気になる場所や見たいものがあれば全国各地どこでも足を運んでいます。海外に行った時もそれは同じです。

また、興味関心あるテーマのイベントやセミナーがあれば、できるだけ参加して、会いたいと思う人に会ってきました。英語を身に付けるために投資したお金も、おそらく高級車一台分は費やしています。一時期は、それで貯金がなくなったこともありますが、どんな体験も1つも無駄になっていませんね。

自分の五感で感じること以上に信じられるものはない

:僕は、都市伝説を話した後に必ず、「信じるか信じないかはあなた次第です」と言っていますが、自分がどうしても気になるなら、実際に現場に足を運んで自分の目で見て確かめればいいんです。インターネット上に氾濫している情報にも、事実ではあっても真実ではないものが山ほどありますが、新しいトレンドをつくる人たちは現場体験を重視して、きちんと見分けているかと思います。

小宮山:例えばレストランも、ネットではあまり評判になっていないおいしい名店はたくさんあります。旅をすると、世間一般的なイメージと現実にギャップがあることも多いのですが、実際に現地へ行ったものでなければそれはわかりません。

私はとくに、インドに行った時、トイレにトイレットペーパーがないなど、自分の常識や当たり前がひっくり返される経験をして衝撃を受けました。やはり、自分の五感で感じること以上に信じられるものはないですからね。

:そのことにまだ気がついていない人たちは、自分で体験して感じる手前で、本当かどうかもわからない言葉に騙されてしまうんですよ。

それだけ体験することには大きな意味があるので、新しい体験をしたら、できるだけ人に伝えるといいかと思います。自分の体験を自分の言葉で人に伝えることができると、格段に理解が深まりますから。

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