「レア力」を磨く仕事人が"体験"を重視するワケ Mr.都市伝説 関暁夫さんと語り合う
子ども時代は、みんなレア力があったはず
小宮山利恵子(以下、小宮山):私の著書『レア力で生きる』では、やりたいことがないという人に、人生の棚卸しをすることを勧めています。子どもの頃から現在に至るまで、好きだったものや夢中になったことを思い出し、今までやった仕事や学びのポートフォリオを作って、得意なこと、好きなことを可視化するというものですが、関さんだったら、どんなアドバイスをされますか?
関暁夫(以下、関):好きなこと、やりたいことがわからないという人は、わかろうとしていないのではないかと。小宮山さんがおっしゃるようにそれまでの人生を振り返って、自我が芽生えた頃からのタイムトラベルすることをしていない。自分の知識、思考、スキル、クリエーティビティー……、そういったものをいつどういう形で身に付けて、どう生かしてきたのか? 自分の弱みだけでなく強みにも向き合っていないんです。
感覚的に生きて思いつくまま行動する子ども時代は、みんなレア力があったはず。でも小学校、中学校、と上がっていくと、義務教育の価値観で決められた論理を刷り込まれてしまう。そして、それを社会に出てもずっと背負い続けてしまうんです。自分が変われない原因を人のせいや社会のせいにしたまま、不満だけがたまってしまう。
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