コミュ力に欠ける毒舌KY医師の医療ドラマ 「全米が選ぶ信頼できる医師」1位に選ばれた理由

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

現代社会に息苦しさを感じる人は共感するはず

『Dr.HOUSE』は2004年に始まり、全8シーズンで2012年に終了した。最近では、1シーズンが十数話程度の短いシリーズも増えているが、本作は『24-TWENTY FOUR-』のように基本的に22~24話程度ある(シーズン4のみ全16話)。海外ドラマは長いのがネックで、見始めるのが億劫な人も多いと思うが、もし第1話が気に入って、長いシリーズを最後まで追い続けることができたら、それこそが海外ドラマの醍醐味のひとつであることがわかると思う。

筆者は、長きにわたってハウスという人間に共感し、時に反発しながらその成長を見守り続け、また、その時々で考えさせられることも多かった。だから、最終となるシーズン8(DVDは4月9日にリリース)も中盤にさしかかると、毎回泣けて仕方がなかった。ハウスの痛みや葛藤が、まるで自分のことのように感じられて、いても立ってもいられなくなったのだ。

はたして、究極のKY医師ハウスは、どんな人生をたどり、どんな最終回を迎えるのか? ハウスの痛みと葛藤の日々は、現代社会において窮屈さや息苦しさを感じたことがある人なら、身近に感じられるに違いない。

今 祥枝 映画・海外ドラマライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

いま さちえ / Sachie Ima

東京女子大学文理学部卒。大学在学中、専門学校で映画製作の基礎を学び、卒業後は出版社で雑誌編集業務に携わる。28歳で映画・海外ドラマを専門とする現職に。『BAILAバイラ』で「今ドキ シネマ通」、『日経エンタテインメント!』で「海外ドラマはやめられない!」ほか、女性誌・情報誌・ウェブ等で連載中。著書に『海外ドラマ10年史』がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事