「ポイントは3つあります」がもはやNGな理由 情報量が多すぎる時代の「伝え方」の新常識
そのときに、「挑戦」という言葉をひと言目に使えば、マイナスとなる壁の要素をこちらから話せます。そして、マイナス要素を乗り越える方法を、そのまま自然な流れで説明できるのです。
「時代」「挑戦」という言葉は単純で使い方は簡単ですが、単純であるがゆえに、表現の幅や使用できるシチュエーションに限りがあるのも事実です。
どんな説明も簡単にできる最強の言い回し
そこでぜひ知っておいていただきたいのが、次に紹介するビフォアー&アフター型です。これは本当に便利で、広告のキャッチコピーでよく使われています。非常に汎用性が高いので、どんな説明のシーンでも使いやすいでしょう。
ビフォアー&アフター型は、「〇〇から〇〇へ」という言葉を使います。この型の言葉は、「現状から望む未来まで」を最速で描ける型として重宝されています。説明の冒頭で短く、これから話す内容、ルートをひと言で表すやり方です。例えば……、
「人が働く時代から機械に働いてもらう時代へ」
「縦型の組織から横型の組織へ」
というように、冒頭にこの型を使うと、話のスタート地点からゴール地点までの説明ルートが相手の頭のなかに一瞬で描かれ、説明を最後まで受け入れる準備ができます。
そもそも説明とは、現状をもっとよい状況にしようという意思に基づき、そのための方法を伝えるためにされる場合が多いです。満足でない現状から、理想とすべき未来を最初に指し示すビフォアー&アフター型は、現状をよくしようとする説明にピッタリです。
さらに言えば、ビフォアー&アフター型は話し手が説明する内容を組み立てる際の思考法としても使えます。例えば、僕は「イヤイヤ説明する人たちをなくしたい」という思いがありました。これをビフォアー&アフターの型にはめると、
「イヤイヤする説明から〇〇する説明へ」
となります。イヤイヤの反対はなんだろう? そう考えると、「ワクワク」が思い浮かびました。ビフォアー&アフター型を使って考えると、「現状ある問題を解決したいという思い」があったときに、「じゃあ、どういう未来(ゴール)があればいいの?」という解決策が浮かびやすくなるのです。
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