「地方出身の東大生」の独学術が本質的すぎた

なぜ「学校の先生と仲がいい」人が多いのか

人間は、自分1人で勝手にやるよりも、誰かが見ているほうが張り切る生き物。ノートや解答も、あとから人に見られるという意識の中で書くのと、「自分だけがわかればいいや」という意識の中で書くのとでは、書き方が全然違ってくるはずです。

誰も見ていない家よりも人の目があるオフィスやカフェのほうが勉強も仕事もはかどる……ということは、よくあることです。

勉強法を「客観的」に検証できる

そして「他人の目が入る」ようにすることは、自分の勉強の進捗や勉強の効率を他人から評価してもらうことにほかなりません。

勉強・努力というのは、どうしても自分では客観的に見ることができません。主観的に判断して、効率の悪い勉強をずっとやってしまっているけれどそれに気づけない……なんてこともあります。

それが、「他人の目線が入る」仕組みを作っておけば、客観的な評価ができるようになります。そのアドバイスを参考にして勉強していけば、どんどん勉強の効率が上がっていき、改善を繰り返しながらレベルアップすることができるのです。

PDCAサイクルで言えば、先生の力を借りることで「Check」を積極的に行っていくというわけです。

「独学」というのは「独」という字が入っていますから、「1人」でやるものを指します。ですが、だからこそ、1人でやらなければならないという弱点が生まれてしまいます。地方出身で独学を余儀なくされた東大生は、その弱点を先生に勉強を開示することで補っていたというわけです。

独学法2:身の回りのものを活用し尽くす

「他人の目線を入れる」というテクニックともつながる部分が大きいのですが、地方出身の東大生は、学校の先生も含めて「身の回りのものを活用し尽くす」という意識が非常に強い学生が多いです。

例えば、学校の先生には勉強の開示をしていなかったけど、もっと多くの人に勉強をチェックしてもらいながら勉強していたという東大生もいます。何かと言うと、インターネット上に自分の勉強をアップして、不特定多数の人から勉強をチェックしてもらっていたのです。

ブログだけでなく、TwitterやInstagram、YouTube上に自分の勉強をアップロードする受験生もいます。StudyPlusという勉強の記録をつけてシェアできるアプリケーションを使っていた東大生も多く、今でも大学での勉強をシェアしている人もいるようです。このように、SNSをフル活用して勉強に役立てているのです。

彼ら彼女らに、こうした勉強に役立てられるアプリケーションやネットのサイトについて聞くと、どの人も驚くほど多くのアプリ・サイトを知っています。使っていたもの・使っていないもの、本当に活用できるもの・あまり活用できなかったもの……都会に住む僕たちよりも何倍も多くの情報を持っていて、本当に驚かされます。

今、月額980円で小学4年生〜高校3年生までの動画授業が見放題になるアプリ「スタディサプリ」が登場し、またYouTube上にも中学1年生〜中学3年生までの全科目の動画授業が見られる「とある男が授業してみた」をはじめとして、勉強系のチャンネルも増えつつあります。安価または無料であるにも関わらず、クオリティが高くて面白い動画授業が、ネット上にどんどん増えているのです。

塾に行かなくてもスマホをフル活用すれば独学することが可能になっているわけですが、この事実についてある地方出身の東大生は「チャンスでもあるし、恐怖でもある」と語っていました。

「どんな状況にいる人でも、どんな環境からでも勉強できるツールが一般的になっているということは、逆に言えばライバルが多くなっているということでもある。きちんとそれを活用しなければ、置いていかれてしまうかもしれない」

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