「今年の夏は猛暑か冷夏か」を読み解くカギ 気温は「平年並み」大雨や台風への備えを
日本列島が記録的な猛暑に見舞われ、「災害級の暑さ」となった昨年(2018年)の夏。最高気温35℃以上の「猛暑日」となった地点数は過去最多を記録し、熊谷(埼玉)では41.1℃を観測して国内における最高気温の記録を更新しました。東日本では昨年7月の月平均気温は、1964年の統計開始以来1位を記録。同月の熱中症による国内の死亡者数は、1000人を超えました。
気象庁は、昨年7月中旬以降の記録的な高温と、西日本を中心に大きな被害をもたらした「平成30年7月豪雨」は、「異常気象」だったとしています。
異常気象とは、「過去に経験した現象から大きく外れた現象のこと」であり、気象庁では「ある場所(地域)・ある時期(週、月、季節)において30年に1回以下で発生する現象」としています。
今年の夏は冷夏?猛暑?
一方、今年は活発な梅雨前線の影響で、昨年と同じ時期に九州を中心とする記録的な大雨となりましたが、気温については昨年のような猛暑にはならないと予想されます。
気象庁から発表された3カ月予報の平均気温によりますと、7月は北日本で平年並みか低い、東・西日本はほぼ平年並み、8月は北・東・西日本でほぼ平年並み、9月は平年並みか高いと予想されています。エルニーニョ現象発生期間中の夏ではありますが、今年は極端な冷夏も予想されてはいません。
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